MillenVPN と NordVPN

VPN サーバー セキュリティ ネットワーク

MillenVPN と NordVPN、どちらの VPN を選ぶか考えてみる

2022年12月16日

本ページはこんな方におすすめ

一昔前は、高い利用料を支払っても、ろくな VPN サービスに出会えませんでしたが、ここ2~3年ほどで安くて安全な登場してきました(もしくは既存の高額サービスが値下げされました)。現時点では、以下の目的のためなら VPN サービスにサブスクする価値は十分にあるというのが当サイトの理解です。

  • バスタなどの無料 Wi-Fi を安全に使いたい
  • アフプラのような動画配信サービスを海外で観たい
  • いろいろな国のサービス(ニュース配信など)を利用したい
  • 日本からアクセスできない海外の通販サイトから商品購入したい
  • 海外旅行のホテルや交通機関を安く予約したい
  • 外国滞在時の検閲を防ぎたい
  • テレワークのセキュリティ強化をしたい
  • 海外へ出かける機会が多い
  • ブラウジング中に匿名性を維持したい
  • とにかくプライバシーを守りたい

MillenVPNNordVPN の特徴をおさえる

VPN が使えるサービスであっても、月額料金が高いと二の足を踏みます。このページでは、業界最安で、サーバー数が多く、バックボーン回線も太い VPN を二つだけ紹介します。

MillenVPN をざっとおさらい

MillenVPN は日本の会社である、アズポケット株式会社が運営しています。アズポケット株式会社はレンタルサーバーでよく知られた会社で、レンタルサーバー mixhost が有名です。

VPN 提供会社としては後発の方ですが、昨年 2022年8月23日に急激に値下げされ、月額396円(2年契約の場合)と業界最安になっています。

まずは何より MillenVPNNordVPN の価格を比較

MillenVPN と同じ最安クラスのNordVPN とまず比較してみます。

1ヶ月 12ヶ月 24ヶ月 返金保証
MillenVPN 1496円/月 594円/月
7,128円/12ヶ月
396円/月
9,504円/24ヶ月
30日以内
NordVPN 約1550円/月 約580円/月
8,700円/12ヶ月
+3ヶ月無料
約480円/月
12,960円/24ヶ月
+3ヶ月無料
30日以内

表の NordVPN はスタンダードプランでの価格です。上位のプランになると、情報漏洩スキャナークラウドストレージが付随してきますが、VPN の基本機能には変化はありません。速度暗号化レベルもスタンダードプランと代わりありません。

NordVPN は外国会社で利用料金がドルベースであるため、価格が為替レートにより変動します。現在の円安状況では不利ですが、それでも低価格を維持しているので好印象です。税込価格で比較すると、この2つの VPN の利用料金は大差ありません。

年間プランについては、すべて月額換算したものを載せていますが、契約時には前もって、契約した年間分を一括払いする必要があります。2年契約するので、毎月396円ずつ支払うというようなことはできません。

両者ともに、Windows、 macOS、 iOS、 Android には対応しています(ソフトが対応しているという意味)。

Android TV については、NordVPN は現時点で対応していますが、MillenVPN は2022年12月中に対応する(アプリがアップデートされる)とのことです。

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MillenVPNNordVPN を安く利用するには2年プランで決まり

注意とコツ


原則、クレジットカードで支払おう。その他の支払方法だと、もしもの返金処理に手間取ります。

契約するときは、プリペイドカードもしくはギフトカードを支払いに使うと(GooglePay や AmazonPay)、解約時に不利になることがあります。

また Apple 系のデバイスから NordVPN アプリから iTunes/App Storeを経由して、NordVPN を申し込む場合も解約時に不利になることがあります。つまり、返金対象にならない可能性があるということです。

サーバー会社と同じく、VPN 会社においても、長期契約するほうが利用料は安くなります。わずかに安くなる程度なら、月額払いでも気になりませんが、2年契約すると月額ベースで約7割の割引が受けることができます。

MillenVPNNordVPN ともに、2年プランで契約して、約4ヶ月利用すれば、1ヶ月契約を4ヶ月間、月払いして支払う金額より安くすみます。つまり、モトが取れます。

ここで、注意ですが、iPhone を始めとする Apple 系のデバイスから、NordVPN のアプリ経由で申し込むと、Apple Storeのポリシーが適用されますので、NordVPN からは解約返金の対象外になります。繰り返しますが、プリペイドカードもしくはギフトカードを支払いに使った場合も、返金対象外になりますので注意してください。

二年契約で行くかどうかは、二年の間に最低4ヶ月利用するかどうか

最低限約4ヶ月利用する可能性がある方は、つまり二年の間にトータルで4ヶ月程度は外国に滞在したり、無料 Wi-Fi を使ったりする人は、間違いなくモトが取れます

一ヶ月程度は空港や喫茶店を含む無料 Wi-Fi を複数回利用したり、調べ物で地域閲覧制限のある海外のサイトに繋ぐ場合はもちろんのこと、アマプラやTver、Netflix を配信地域外から視聴する方は、その価値を実感するのに4ヶ月もあれば十分です。

一方で、月額プランにすると、どちらも月額で1,000円超えの価格になり、これだとエックスサーバーなどのレンサバが借りられる料金となりますので、お得感がありません。

当サイトの場合は、2年プランで契約しています。少なくとも半年は使い続けると予想しましたので、価格的に1番有利な2年プランを選択しました。

もし、契約後4か月以内に会社が倒産でもすることがあれば、元本割れのような損害が出ます。でも、その可能性は両者とも極めて低いと判断しました。

そもそも、2年契約しても LCC のオプションの片道預かり荷物料金程度ですので、そこまで深刻になることもありませんでした。2社まとめて契約なら、LCC の往復預り荷物料金という感じです。

テレワークのセキュリティ強化に MillenVPN

大手レンタルサーバーの mixhost が提供する VPN サービスがMillenVPN(ミレンVPN)です。

多くの海外の VOD サービスなどは日本から接続して、その海外向けサービスを利用できないようになっています。そこで接続国を米国(などその国)にすることによってVODサービスに登録&視聴できるようになります。これ提供するのが VPN です。

MillenVPN は「アプリ」をインストールするだけで、難しい初期設定や工事は不要です。

  • 純粋に日本の会社が運営
  • dアニメストア対応
  • 30日間返金保証有り
  • アプリで簡単接続(Nativeの場合アプリ不要)
  • 同時に最大10台のデバイスで接続可能
  • 72か国の1,300以上のVPNサーバーから選択
  • Windows PC、macOS、iOS、android ならアプリで簡単に使用可能

MillenVPN の解約には理由が必要

注意


1ヶ月プランは返金対象外

MillenVPN の解約はマイページの「有効なサービス」から行います。解約申請をクリックします。

以下のオプションのどちらかを選びます。

  1. 直ちに解約する
  2. 契約期間の終了後解約する
原則は「直ちに解約する」する必要ない

この中で、利用を開始(購入)してから30日を経過している場合は、「契約期間の終了後解約する」の一択です。返金が見込めない状態で「直ちに解約する」をクリックして、MillenVPN にログインできなくしてしまうメリットはありません。

30日限定返金保証をつかうなら「直ちに解約する」すること

一方で、MillenVPN は購入後30日間は「直ちに解約する」を選んで返金保証を受けることができます。その際には解約理由を聞かれます(記載する必要があります)。

もっともらしい理由を記載したいところですが、原則、購入後30日間は問答無用で解約できますので理由は何でも構いません。あくまで、企業としてのアンケート収集的な意味合いしかありません。理由を考えるのが面倒なら「契約していた動画配信サイトを解約したから」のような文言を入れておいてください。

解約対象になるのは、1年・2年プランだけです。1か月プランなどは対象ではないので注意してください。

返金保証に銀行振込指定はしないほうがいい

また、30日以内の返金保証を受ける場合ですが、銀行振込で返金を依頼すると 2,000 円強の手数料がかかります。この点は要注意です。クレジットカードで支払っていれば、手数料は発生せず全額返金になります。

サービス価格自体が2年契約でも高額ではないので、手数料の発生する支払い方法は得ではありません。

NordVPN をざっとおさらい

NordVPN で自分のネット上の個人情報を守る

業界最大手の NordVPNは、最新のセキュリティテクノロジーを活用して、安全なインターネットアクセスを提供。

海外からでも制限なしでアクセスできて、身元やアクセス場所、オンライン活動を見えなくするグローバルネットワークで、ビットコインも利用可能。

NordVPNは、Forbes、Business Insider、The Wall Street Journal、Mashableなどの一流ブランドと提携実績あり。

独立研究機関 AV-TEST GmbH では日本市場を含み NordVPNは市場最速クラスの VPN と評価。
24時間年中無休のカスタマーサポート(ライブチャット、メール、チケットシステム)あり。

  • 法的縛りがなく、安定的に優れたVPN サービスが提供できるパナマ拠点の会社
  • 月480円〜
  • 30日間返金保証有り
  • アプリで簡単接続
  • 同時に最大6台のデバイスで接続可能
  • 59か国の5500以上のNordVPNサーバーから選択
  • Windows PC、macOS、iOS、Android、Android TV、Linux に対応

NordVPN の更新時の年間プラン価格に注意

NordVPN 更新時の年間プラン

利用価格がどうなるか、少し注意が必要です。NordVPN を2年プラン(もしくは1年プラン)で契約するけれど、2年未満(もしくは1年未満)で他のサービスを検討するかも、もしくは解約するかも、というような方も多いと思います。NordVPN に関しては、そのような心構えの人にお勧めで向いています。

というのも、NordVPN は Dark Web Monitor やブラウザ拡張機能など、痒いところに手が届く機能が提供されていて、2年プランのこの価格は少し安いように思います。しかし、その2年間の割引価格が有効のは初回の2年間限定で、次の2年間に支払う金額は約の28,960円に跳ね上がります。

これ欧米 IT 企業がよくやる価格設定で、日本で言えばかつての携帯キャリアの2年縛りに似ています。2年以上使い続けると、急激にコスパが悪くなるというタイプです。
そのため、契約の自動更新は多くの方は控えるのではないかと思います。

NordVPN の年間プランは一括前払いかつ途中解約はなし

NordVPN の年間プラン(1年・2年プラン)は申込時に一括前払いしますが、かつ途中解約はできないことになっています。これは文言を誤って理解しがちですが、意味するところは「顧客が解約するのは勝手だが、残りの契約期間分の料金は返金しない」という意味です。

つまり、先程の説明通り、4ヶ月間利用すれば、月額プランで換算したらモトは取れています。

むしろ、契約の自動更新を止めて、自分の年間プランを自動更新しないようにしておくほうが利口です。この場合は、契約満了(2年プラン、もしくは1年プラン)後に解約となり、その後に NordVPN にログインできなくなります。

さらに VPN が必要なら、新たに契約を結ぶか、他の VPN に乗り換えるなどしてください。気が変わったら自動更新するように設定し直せば大丈夫です。デフォルトをどう設定するかの問題です。

なお、契約の自動更新を止めたとしても、これは解約行為ではないので、NordVPN は契約期間が残っている分だけそのままで使えます。

返金についてですが、NordVPN は例外的に購入してから30日以内の解約は返金されます。これは良心的なサービスで、解約手続きをした上で、NordVPN 公式サイトからスタマーサポートセンターに返金を申し出ることで、初回費用の全額が返金されます(返金保証)。その際に解約理由などは問われません。

NordVPN お問い合わせ

具体的な方法としては、公式サイトからログインし、チャットボックスを開きます。そのままチャットのメッセージとしてタイプし「解約します。返金申請をします。」と伝えます。

チャットは日本語対応していますが、自動翻訳なので日本語としてこなれた表現をするより、「Yes」「No」がわかりやすいぶっきらぼうな表現のほうがうまく伝わります。チャットが面倒と思う方はメールでの解約・返金申請も可能です。

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サーバー絡みの速度をチェック

続いて、サーバーのロケーションとサーバー台数を比べてみます。

国数 台数 Tier 1 接続 Linux 対応 同時接続数
MillenVPN 72カ国 1300台 10
NordVPN 59カ国 5200台 6

* Linux 対応ですが、MillenVPN は MillenVPN Native を使えば問題なく VPN できます。あくまでアプリで簡単に設定できないだけという意味です。

このデータをどう見るかがポイントです。数字だけ並べるとサーバーの台数が多い NordVPN が優れているようにも思えますが、話はそう単純ではありません。

サーバーの数が多くても、ハードウェアのスペックが低かったり、そもそもバックボーン回線が細い場合は、速度的に不利です。サーバーの数が少なくても、高スペックのハードウェアで、回線が太ければ速度は出ます。

MillenVPN はサーバー台数が現在1300台ですが、その回線は世界中の Tier 1 ネットワーク(プロバイダ)に接続しています。

ネットの世界で Tier 1 というのは、階層構造の第1層(最上位階層)の意味です。Tier 1 はインターネット上にあるすべてのアドレスへの経路情報(フルルート)を持っていて、つまるところ、階層最上位の第1層にある最大手のインターネット接続事業者(プロバイダ)のことです。インターネット網の最上位につながっているプロバイダのことです。日本で言えば NTT のことですね。

Tier 1 に直接つながっていると、ルート情報も最短で得ることができて、当然ながら通信は高速です。遅い VPN はバックボーン回線がそもそも細い事が多いのですが、MillenVPN は Tier 1 に直接つなげていると公言しています。

一方、NordVPN は Tier 1 に直接つながっているとはアナウンスしておらず、非公開です。おそらく回線の一部は Tier 1 につながっているのでしょうが、つながっていない部分も数多くあるはずです。そのため、MillenVPN の1300台というサーバー台数、NordVPN の 5200台というサーバー数の情報だけではどちらが速いという結論は急げません。

当サイトとしては、速度に関しては Tier 1 に直接つなげていると公言している MillenVPN の方に魅力を感じます。速度的にもセキュリティ的にも迂回ルートを省けるため有利です。また、日々ネットワークの利用状況を監視し、状況に応じて常に増強していると公言している点も好感を持てます。

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Tier 1 は 日本ではNTTコミュニケーションズが該当しています。Tier1プロバイダーは配下にTier2プロバイダー、Tier3プロバイダーを抱えており、実態の把握は難しいです。というのも、実際には理論のようなきれいな階層楮になっているわけではなく、上流を複数持っていたり(マルチホーム)、Tier 1 と Tier 2 の peer も存在するからです。

参考までに、当サイトが独自に取得したデータを示します。
条件は DELL XPS15 Corei7 32GB、NTT フレッツ光 マンションタイプ、測定時刻は平日午後8時、データは3日分の平均です。測定環境、繋げるサーバーによる違い、各国の独自のスポーツ中継などの回線混雑度、いろいろ結果を左右する要因がありますので、参考程度にとどめておいてください。

データを採ると、数値でどの VPN が速いというような客観的な結果が出るように誤解させがちですが、実際、このページで紹介している VPN は数字の差ほども体感速度は違いません。動画配信においても、途切れたりすることはありませんでした。VPN を使用しない方が速度は出ていますが、これも体感の差はありません。

(追記)データ取得時では、上の表のようになりましたが、2023年3月時点での体感では MillenVPN Native が一番早く、VOD などの障害もないように感じました。

MillenVPN を使う人は、MillenVPN Native を積極的に活用することを強くお勧めします。速い、安全、VOD の相性も良いです。

MillenVPNNordVPN のセキュリティ方針を確認

MillenVPNNordVPN も VPN のログを取得していません(ノーログポリシー)。 MillenVPN については会社の代表者が堂々と、「個人情報保護を考えればログを取る必要性を感じない」と公言していますので、その点は信頼します。

さらに某国機関が圧力をかけてきても「公開できるログがない」という一言で片付けるそうです。ログを取らないというのは、組織からの不当な干渉を避けるためでもあるわけで、いいがかられて VPN サービス会社に捜査が入っても、利用者には迷惑がかかることはまずないと考えて良さそうです。NordVPNもログを保存していないことを第三者機関に検証させています。

この「ノーログポリシー」というのは、SNS においても SignalTelegram も似たポリシーで運営されていて、閲覧履歴を VPN サービス会社が記録しません。つまり、VPN 経由して利用したソフト、閲覧したサイトの中身、アクセスした時間、サービスを使った日時などは記録されないので、例えば MillenVPNNordVPN のシステムごと押収されたとしても、ユーザーの行動が外部にもれないことを意味します。

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MillenVPN は純粋に日本の会社で、mixhost のアズポケット株式会社が日本で運営しています。日本の憲法、法令に基づいて運営されていますので、当然のごとく、日本国憲法第21条で通信の秘密を遵守しています。通信は秘密が原則なのだから、ログはとらないことにしているそうです。これはアズポケット株式会社代表の伊丹氏が堂々と宣言しています。つまり、日本の法律遵守のサービスです。

NordVPN はパナマに拠点がある VPN サービスプロバイダです。パナマ文書で有名なパナマですが、NordVPN は Nord Security(リトアニアで設立、現在は独の会社っぽい) が親会社です。Nord Security 社はヨーロッパの大学・企業等との資本関係があります。同業の SurfShark と合併が発表されていますので、新社名は Cyberspace となることが発表されています。パナマを拠点とするのは、パナマはデータ保持法がなくロギング強制されないからだとされています。

VPN のログを落とすと、普通は莫大なデータ量になります。管理保管が面倒なだけでなく、管理責任も生じますので、セキュリティポリシーだけでなく、コスト的にもログ取得は省くのが利口であるという判断かもしれません。

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国内 VPN プロバイダは、海外の VPN 業者はその運営母体の実態が不明瞭だとの指摘をよくします。例えば、本社所在地がオフショアなどの怪しさがあるとかです。だから、ノーログとか言いつつも、その他の得体のしれない方法で何かしているのではないかという意見もありました。今のところ有効な確認の方法がないので、都市伝説扱いにはなりますが、意見として頭の片隅に置いておきましょう。

中国での通信への対応

どの会社もサーバーが押収されると、いろいろ話題になるわけですが、NordVPN については意図的に中国にサーバーを配置しておらず、中国政府の査察を逃れています。結果的に、結果的に、サーバーがブロックされる確率が極めて低くなります。

NordVPN はさらに難読化サーバーを用意していて、HTTPS 通信のように振る舞うため、データの外観からは VPN を使用していることがわかりにくくできます(VPN ステルスモード)。

データパケットを個別に検査しない限り、VPN を使用しているかどうか気づきにくいため、VPN トラフィックをブロックするツールが活躍し辛いわけです。

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MillenVPN の場合は中国で通信するためには、MillenVPN Native OpenConnect を使います。OpenConnectプロトコルを使うことで、通信規制が厳しい環境でも安定して VPN を使うサービスです。追加料金などは不要で使えますが、標準とは別アプリで設定します。

OpenConnect は AnyConnect 方式と互換性のあるプロトコル(詳細は別記事に譲ります)で、現在のところ大規模規制の影響をまったく受けていません。日常的に VPN 接続が困難な地域、例えばウイグル自治区、(現在)北京などでも安定した接続ができています。

中国政府が OpenConnect プロトコルを規制してしまうと、通常のサービスにまで多大な影響が出るため、規制するにもできかねるというのが現状です。

一部の口コミで MillenVPN は中国から使えないとコメントを見つけましたが、古い情報です。現在は MillenVPN Native を利用することで使えます。ただし、OpenConnect の設定が必要です(アプリをインストールするだけです)。おそらく、標準のアプリ(iOS版・Android版のアプリ)からはつながらないという意味で書き込まれたものだと推測しますが、MillenVPN Native OpenConnect を試しましょう。現在のところ問題ありません。

VPN サービス会社は、中国を含む各国の法令に違反しないようにサービスを提供するための対応を講じています。いわゆる VPN サービスを禁止している国では、iOS版・Android版のアプリから配信対象から除外しています。そのため、普通のVPN とは建前上異なる接続をします。効果としては VPN 通信と同じことになり、あくまで法令対策です。

結論としては、MillenVPN Native OpenConnect で対応できるということになります。また、中国3大通信キャリアのChina Telecom、China Unicom、China Mobile から快適に接続できるよう、MillenVPN 独自の通信経路を確立しています。

アラブ首長国連邦(UAE)、イラク、イラン、ウガンダ、オマーン、トルクメニスタン、トルコ、ベラルーシ、ロシア、北朝鮮、中国(本土)、香港、キューバ、シリア、ウクライナ(一部地域)については、それぞれの VPN サービス提供会社は法令に対応したサービスを行うことが多いです。

オープンソース(OpenConnect)のソフトをインストールする手間は一度だけ発生しますが、MillenVPN は実質上、中国からの秘匿化通信、YouTube アクセス等に対応できています。

中国での VPN は今後どうなるか本当にわかりません。現状では MillenVPN はうまく対応していますが、いいがかられてサービスを停止させられてしまうリスクは常にあります。過信しないようにしてください。

少なくとも、今のところは当局にデータを流して見逃してもらうようなことをしていないと思います。

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動画配信サイトへの対応状況

アカウントを持っているものについて、2022年12月現在にて海外旅行をした時に、日本の動画配信サイトに接続できるかどうかのテスト結果です。滞在先は、マレーシア、クアラルンプールです。

MillenVPN NordVPN
Amazon
Netflix
Hulu
U-NEXT
Tver
Abema
FOD ◯△
dアニメストア
NHKオンデマンド
ディズニープラス
dTV
J:COMオンデマンド
Radiko
ニコニコ動画

FOD に関しては、2022年10月頃は NordVPN からはアクセスできなかったように思うのですが、11月頃からアクセスできるようになっているようです。NordVPN で FOD を観る方は、試用期間中に試しておきましょう。

MillenVPN で接続に行く方は、「日本の動画配信サイト」へのアクセスはまず問題なさそうです(半年以上かけて検証済み)。

検証が十分でないのですが、米国以外の動画配信サイトに日本からアクセスする場合は NordVPN の方が(MillenVPNより)有利である可能性があります。

専用アプリの対応状況

あくまで、公式アプリストアから、アプリを直接インストールできるかどうかのお話ですが、NordVPN は Amazon のアプリストアからもインストールできます。これは、Amazon の提供するデバイスにおいても、特段苦労なく設定できて使えるということになります。

MillenVPN の場合は、andorid の場合 Google Play には登録されていますが、Amazon アプリストアからは直接インストールできません。
インストールするには、一手間かけてやる必要があります。

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少々、割高感がありますが、Express VPN の場合は、大方の android デバイスにネイティブ対応しているので、設定が苦手な方は選択肢に入れるといいと思います。

Express VPN

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終わりに

本記事をまとめるにあたって、口コミサイトの不満コメントも参考にしましたが、不満・辛口コメントには再現性がないもの、すでに解決済のものが多かったです。中には、利用者の知識・努力不足によるものと思われるものも多くありました。

例えば MillenVPN が高額な VPN という評判をよく見つけました、おそらく料金改定前の金額のお話でしょう。現在の料金では低価格の方に分類できると思います。同時接続可能台数などもアップデートされていますので、古いデータをもとにコスパを判断している記事も見受けられます。

また、MillenVPN は、実績(会社の歴史)の面からは比較的新しい会社である MillenVPN は不利ですが、同社のサーバー mixhost がここ数年いい感じですので、この点を割り引いて評価しています。

一方、NordVPN については、使いやすく高機能で、2年間限定ならおすすめの VPN です。国内の動画サイトにも制限なしにアクセスできることを数ヶ月にかけて検証しましたが、問題ありませんでした。円高がもう少し進み、MillenVPN よりも月額料金が安くなれば、おすすめです。

まとめ

MillenVPNNordVPN、速度的には実際に使用してみた感じとしてはどちらにも不満はありません。アマプラの 4K 動画もしっかり繋げてくれるので、むしろ出先のフリーを含む Wi-Fi 環境の方が問題になるという感じです。

そのため、細かな違いで甲乙をつけますが、MillenVPN は同時接続可能数が10台NordVPN は6台です。4台分多く接続できる MillenVPN の方がラップトップ、iPad を含むタブレットにいたるまで、手持ちのデバイス全てに VPN を設定でき、同時使用できることが魅力的です。

明確な違いを実感できる場面はあまりないのですが、MillenVPN は完全に日本の会社が日本の法令に基づいて運営しているという点、不具合の際にも日本語による問い合わせが可能ということで、当サイト的にはこちらのサービスを推します(注:電話を不可です)。

本ページで紹介した、MillenVPNNordVPN のマニアな比較ポイントをまとめると、次のような感じになります。

  • 海外から日本版の VOD サービスへのアクセスはどちらでも大差ないが、MillenVPN Native を使うとさらに安定する傾向あり
  • 中国対応は MillenVPN の方が優位
  • 簡単設定アプリは NordVPN の方が優位

なお、NordVPN については現在の円安で不利な状況にもかかわらず、この低価格で、内容が充実していることを考えると捨てたくない選択肢です。余裕がある方は両方契約するのも良しですが、MillenVPN が気に食わない場合は NordVPN を試されるとよろしいかと思います(その逆も同様です)。

また、現在、米国内で速度的に評判の良い Express VPN をテストしていますが、現在口コミの評判ほどの速度を確認できていないので、今回の比較からは除外しています。また、料金も円安の現在ではお得感も少なく感じます。データがある程度集まれば、合わせて比較します(ページを更新します)。


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まとめ

  • MillenVPNNordVPN ともに年間プランを30日超えて途中解約して返金を受けることはできない
  • 日本(版)の動画配信サイトにアクセスするのが目的なら MillenVPN が安定
  • 速度的には互角だが、日本へのアクセスなら MillenVPN が有利
  • 日本から海外へのアクセスがメインなら NordVPN の方が定評あり
  • 余裕があれば、片方をバックアップ的に2つ契約して利用するのがおすすめ
  • 迷ったら MillenVPN の方が後悔は少ない

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【番外編】Express VPN を少し検証

速度と安全性について評判の高い Express VPN についても、少しレポートします。

Express VPN

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オフショア系(英国領バージン諸島に本社)ですが、速度と安全性に体表のある Express VPN

月額料金は12.95ドル(約1,748円)ですが、12ヶ月契約すると月額が 8.32(35%オフ)ドルまで下がります。キャンペーンによっては7ドル(50%オフ)以下になることもあります。傾向としては、格安 VPN より少し上のクラスの価格という感じです。

日本のサーバーにつなげると速度は速いです。特に、アップロード速度(上り)は速いです。一方で、比較的アマプラやニコニコ動画からはブラックリスト化されるのも早いように思います。

ログは取得しない Express VPN ですので、個人情報が Express VPN のミスから漏れるケースは少ないはずです。

  • ワンクリックでより安全なインターネット
  • 世界94ヶ国にある高速サーバーネットワーク
  • 30日間返金保証有り
  • ExpressVPNのリアルな評判
  • 通信速度は概ね良い口コミが多い
  • 料金は使う地域とサービスによって評判が違う
  • セキュリティは強固だが懸念もあり
  • 海外の動画サービスを見ている人からの評判は良い
  • ゲームの接続は相性がある
  • 24時間カスタマーサポートの評判は丁寧
  • 同時に最大5台のデバイスで接続可能
  • Windows PC、macOS、iOS、Android、Android TV、Kindle Fire、chromebook、Linux に対応

Express VPN については使用している期間がまだ半年程度ですが、体感速度的には上にピックアップした NordVPNMillenVPN と大差あるように思えませんでした。

日本のサーバーにつなげると、速度は普通に速いのですが、アマプラに時々 VPN バレしている(日本国外からのアクセスだと認識される)と思われるケースがありました。つまり、アマプラの動画に制限がかかるのですが、サーバーを繋ぎ代えれば抜けることができるケースも多いです。

アップロード速度が速いというのは噂通りですが、数値で見るほど NordVPNMillenVPN に差をつけているとまでは感じません。動画を海外からアツプロードする方は、優位差をもっと感じるかもしれません。

安全性や匿名性は、NordVPNMillenVPN と変わりません。ログを取得していない VPN ですので、仮に VPN サーバーそのものが権力側に押収されたとしても、接続ユーザーがどこに繋いだ(アクセスした)のかというような情報は渡りません。

有名所の VPN ですので、メルカリ等の通販サイトからの接続を制限されている話はよく聞きます。おそらく IP ベースで規制していると思いますが、サーバーが増強されたりすれば(一時的にではあっても)解除されることが多いですのでもその点はイタチごっこになります。

現在、円安モード(2022年)ですので、ドルベースで支払わなくてはならない Express VPN は、先の2社に比べて予想以上に割高に感じることが多いです。多くのデバイスに対応アブが用意されていて、サービスそのものは、もう少し円高(2020年頃のレート)になれば、十分納得できる内容です。

Express VPN

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