どのような目的であれ、VPN で接続したいのに、できない時ほどいイライラすることはありません。
何かの原因で VPN に繋がらなくなった時、繋がらないことに気づいたときに何をチェックするべきか、原因を探って対処することで何とかなることも多いです。この記事では VPN 接続に失敗するときの対処法、そして VPN 接続絡みの他の問題などを詳しく解説します。
本ページはこんな方におすすめ
- 使いたいときに VPN がつながらなくて困ったという人
- VPN についてちょっと知っておきたい人
VPN は安価で個人レベルの通信を暗号化するのには適した方法です。VPN の意味は Virtual Private Network、つまり仮想の専用回線という意味です。でも、あくまで「仮想」ですので、本物の専用回線のようにいつも簡単につながるとまでは言えないのが曲者です。
VPN に繋がらない原因と対処法
インターネット接続そのものができていない
VPN が上手くつながらないよくある原因は、そもそもインターネットそのものに繋がらない何らかのトラブルが生じているケースです。
ベタなものではプロバイダの更新料未納で、VPN に繋げる前に、単に支払いページにリダイレクトされて納金を促されているというケースです。
海外では、有料 Wi-Fi 契約などで、接続時間オーバーなどで、プランアップグレードを促すページにリダイレクトされたりなどあります。
このようなケースでは、まずネットがつながるかどうか確認する必要がありますので、VPN を一時的に停止して Wi-Fi などでインターネットに出ることができるかチェックします。yahoo.com のような有名サイトに問題なく繋がるか確認してください。
接続出来たら、切断して、もう一度接続できるか試します。それが確認出来たら、VPN に繋いで、同様に yahoo.com などに接続できるかを試します。
接続できない場合は、ブラウザが適切でないケースがあります。管理人の経験としては、とりあえず Firefox で試してみて上手くページが表示されるかどうか確認するのが正解だと思います。Mac や iOS の場合は safari を優先して利用してください、一番問題が少ないように思います。
Windows 場合は、Firefox、次に Edge あたりで試してください。そのあとに chrome で問題が生じないか確認します。
インターネットプロバイダや VPN サービスプロバイダの契約内容更新ページやプリペイド情報確認ページは、一部のプラウドの特定バージョンに限って対応していたり、サポートしていたりすることがあるので、ブラウザをアップデートするのも有効な対処方法になります。
スリープモードからの復帰が上手くいっていないケースもあり得るので、使用しているデバイスを再起動する方法も有効です。
アカウントの有効期限切れ
アカウントの有効期限が切れたことで、VPN が繋がらない場合があります。VPN を複数契約している方は、この点要注意です。同じ2年契約でも2か月分(もしくは数か月分)が無料でついてくるようなキャンペーンを利用した場合、契約更新月を間違えがちですので注意です。
また、フリーの VPN を利用している場合、無料利用期間や1日当たりの無料使用時間をオーバーしていたりこともあります。
この場合、アカウントの有効期限を延長するか、アップグレードするか、新たな VPN サービスプロバイダーと契約をして新しいアカウントを使う必要があります。
もし、中国から VPN 接続して YouTube や天安門事件など検索したりする可能性のある方は、入国前に VPN アカウントの作成や更新を行っておくことを強くお勧めします。
中国国内からは VPN に対する規制が強くひかれていますので、もしそうしたい方は、 VPN を複数契約してもしもの対策も検討してください。
当サイトで紹介している VPN で、中国対策ができていて価格も手ごろなものは Millen VPN があります。
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VPN サーバーが高負荷状態で新たな接続を受けつけないケース
VPN サーバーが過負荷状態にあるときは、新規接続を受け付けないことがあります。
この場合は、別のサーバーに接続するなどして、高負荷サーバーを避けるようにします。
VPN 接続アプリの中には、Latency・遅延という名目で、VPN サーバーの混雑具合を推測できることがありますので、活用するのもコツです。
どうしても、特定の VPN サーバーに繋げたい場合は、混雑状態が解消されるまで待つしかありません。
このような高負荷状態に常時陥るようなプロバイダは、運営的に問題があることが多いです。
サーバーの負荷のログは、通常、監視しているのが普通です。
負荷が多くなる場合は、サーバーを複数にする、クラスタ化するなど技術的な対応が可能です。
対応が遅い場合は、適切な VPN サービスプロバイダーに乗り換えることをおすすめします。
速度的には、 Millen VPN 、 NordVPN 、 Express VPN などが速いですが、一番価格的に有利なのは Millen VPN と NordVPN です。
VPN で使用するポートがブロックされたケース
VPN で使用するポートがブロック(フィルタ)された場合はそのポートで VPN 接続ができなくなります。
例えば、OpenVPN では UDP の 1194 番を使うのがデフォルトですが、中国など特定の国や、特定の管轄区域ではそのポートがフィルタされています(されていることが多いです)。
多くの VPN プロバイダーはそんなことは百も承知ですので、デフォルトのポートを使用せずこのフィルタを切り抜けることが多いです。よくあるのが TCP の 443 番を使うことで、この規制を切り抜けます。ただし、VPN サーバーがそのポートで運営されていないと、クライアント側からはどうしようもありません。
基本このようなケースでは、VPN サービスプロバイダーのサポートに問い合わせて、具体的な対処法を問い合わせるしか手段はありません。
VPN がファイアウォールでブロックされている
先ほどの例は、ポートがフィルタされた(ポートが塞がれた)ケースで、その結果 VPN でアクセスできなくなるものでした。
今回はポートに関係なく、ファイアウォールが通信パケットの中身を読んで(解析して)、その内容が VPN らしかったらフィルタするような制限です。
このケースにおいては、ファイアウォールの管理者に VPN を規制を外してもらう以外に方法は無く、管理者が中国当局の場合は、どうしようもありません。
制限がまだ緩い状態であれば、IPプロトコルを変えてみることでこの規制を突破できることがあります。
プロトコルとしては、https 通信と見分けがつきにくいプロトコルを選ぶと上手くいくことが多いです。
上のポートフィルタのケースと同様、
Millen VPN
の場合、MillenVPN Native を利用することで、この種のトラブルは解消されるケースが多いです。
VPN 接続に関する FAQs と最適 VPN サービスの選び方
VPN の速度が遅いけれど、何とかならないか?
まず、VPN サーバーが過負荷になっている場合、VPN サーバーまでの通信距離が遠い、プロトコルが不適切、デバイスに設定されたウイルス対策とファイアウォールが、通信を遅くしているなど、原因は様々です。
- バックボーンの太いプロバイダを選ぶ
- 高性能サーバー使用のプロバイダを選ぶ
- ウィルス対策機能を見直し、負荷を下げる
以上に注意して、選ぶとほぼ満足できます。
ウィルス対策機能は、余計なことをすることも多いので、Windows ユーザーなら、デフォルトの Microsoft Windows Defender に戻してみて、パフォーマンスが変わらないかチェックしてみます。
もし、大幅に速度が改善されるのなら、Windows Defender でしばらく行く方が幸せかも知れません。
OS に付属の Windows Defender ですが、ここ二年ほどはサードパーティー製品より、標準添付のウィルス対策ソフトの方がパフォーマンスが優れるという統計が出ています。
VPN で Netflix、アマプラなどに繋がらない
VPN サーバサーバリストから日本を選び、日本のアマプラ、Netflix に接続しようとしたけれど、「VPN を外して接続してください」 みたいな警告が出ることがあります。当然、VPN を利用してアマプラを視聴できないということになります。
また、日本のアマプラを視たいのに、フランスにあるVPN サーバーに接続したりすると、当然、日本のアマプラの制限付き作品は視聴できません。
これは、VOD サービス自体が地域制限をかけていて、特定の地域からのみアクセスを受け付けるような設定になっているからです(映像の版権絡みの契約上の問題です)。
VPN を経由することで、その地域制限を突破できますが、VOD サービス会社に特定の IP アドレスがブラックリスト化されているような場合は、そのリストから外してもらえない以上どうしようもありません。
このようなケース、例えば
NordVPN
などの場合は、日本国内のサーバーを変更してみてください。
2024年5月現在、
NordVPN
の場合、日本国内のサーバーは200以上ありますので、何度か変更するとすべてうまくいくことがあります。
VPN サービス会社の中には、VOD 対策には全く無関心な会社もありますので、そういった会社のサービスを利用して VOD を利用するのは不適切だとも言えます。
VOD 視聴が目的なら、以下の VPN 差サービスプロバイターの中から選ぶと間違いはないと思います。
海外から日本のサービスにアクセスするのがメインであるなら、 Millen VPN がおすすめ。世界各国の制限のあるスポーツ中継や、VOD サービスにアクセスするなら、 CyberGhostVPN 、 NordVPN 、 Express VPN の中から選ぶと間違いありません。安さだけをコスパと考えるなら、現在のところ、二年契約で月額料金が安い CyberGhostVPN のコスパが一番いいように感じます。
原則、 NordVPN か Millen VPN のどちらかかから、VPN は手を付けた方が利口です。 CyberGhostVPN はサブにしてください。
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WebRTC が典型的な例で、ブラウザが WebRTC を許可していると、IP が変なところでバレバレになってしまうことがあります。なお、WebRTC はウェブ会議などで利用される技術で、詳しく知りたい方は別ページも読んでみてください。
なお、 NordVPN や CyberGhostVPN 、 Express VPN などは、特にブラウザの設定を変えなくても、WebRTC で IP が漏れないように設定されます。この問題は、漏れるものが良いのか良くないかは、WebRTC の活用を積極的にするかしないかということですので、ブラウザの設定で変更できます。
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