VPN (バーチャル プライベート ネットワーク)を利用してアクセスすれば、原則匿名になります。暗号化通信のコアである仮想化トンネルをハックすることは難しく、VPN サービス会社の全面的な協力がなければ中身はわかりません。
そのため、国によっては VPN そのものを禁止していたり、その国で認可された VPN 会社以外を使用することが許されていなかったり、検閲ができる状態なら VPN を使用して良いなどと、国によって様々です。
このページでは、VPN 使用に際し注意すべき国についてピックアップします。旅行等で訪れたときは、念のため知識として持っておきましょう。
なぜ 特定国で VPN を使う必要があるか?
- F
- 自由な意見が書かれたネット掲示板やサイトにアクセスしたい
- 企業や個人の情報セキュリティを強化したい
- 地理的に制限されたサイトのブロックを解除
- Instagram、Facebook などを SNS 禁止国から使いたい
- 地域固有のストリーミングを行う Netflix やアマプラに海外からアクセスしたい
特定国では VPN 使用に制限あり
上の図で、黒く塗られた国においては VPN そのものの利用に強い制限があります。濃いグレーに塗られた国においては、VPN 使用に制限があります。茶色く塗られた国においては、実質上の VPN 使用制限(でも VPN は完全に合法)があります。
また、地図には詳細には載せていませんが、アフリカの一部のエリアなどは、VPN そのものよりネット接続が安定しませんので、実質上禁止と同じものです。
ほとんどの国においては、VPN は合法である事実
VPN 使用に関しては、ほとんどの国において完全に合法です。これを非合法としてしまうと、その国においてはまずネットを信頼して使えないということになります。つまり、拡大解釈がされ暗号化したトンネル技術が違法、そらには https に至るまで非合法という結論を導き兼ねないからです。
そのため、いくつかの国では VPN は合法であるという立場を取りながら、実質上 VPN を使わせない、使いにくくするなどの姑息な手法でプロックしています。
注意ポイント
VPN は完全に合法扱いが普通だが、実際には様々な制限がある
VPN アクセスの制限のある中国とロシア
中国とロシアですが、厳密には「中国やロシア」と書くべきですが、政府の検閲ができる状態(もしくかプロバイダがアクセスログを提出できる状態で)であれば、VPN の使用は問題がないという状況です。厳密には通信の中身そのものを傍受・検閲しているというより、アクセス時刻、アクセス先、アクセス元のログを集めているとされています。
中国での VPN
中国の「グレート・ファイアウォール(金盾)」が完全に有効になっていて、(中国)国民に対して中国共産党や政府にとって都合の悪い情報を閲覧できないようになっています。そのため、中国のインテリ層と訪問者の間で VPN の人気は高く、実質上必要不可欠のものになっています。中国政府としては、中国国民が政府に都合の悪い情報にアクセスすること(そして、政府にとって好ましくない思考に染まること)を防ぎたいわけですので、旅行者が VPN を使用する分には、無茶苦茶な制限を加えてくるわけではありません。
金盾(きんじゅん)は、Google、Facebook、YouTube など、多くの西側の人には一般的な Web サイトをブロックします。これを強化するために、政府は VPN プロバイダーの Web サイトそのものをブロックすることで、VPN を取り締まっています。つまり、中国に入国してから、VPN プロバイダーと新規契約を結ぶのは難しいということです。
VPN アプリを使用するために、VPN サービスプロバイダのトップページや申込みページにアクセスすることは必須ではありません。つまり、すでに設定されている VPN が使えないということを意味しているわけではないのがポイントです。
有効な VPN がすでに自分のスマホや PC に設定されていて使える状態なら、VPN プロバイダを変更したり、契約更新したりすることは VPN 経由でできますので、あらかじめ有効なVPN を一つ所有(契約)しておくことが重要です。
中国の VPN ブロックの手法は、ディープ・パケット・インスペクション (DPI) が報告されていて、VPN トラフィックを検出しているようです。この程度であれば、一部の VPN( NordVPN など)では、検出を回避するための技術的対策が提供されています(もちろん、違法性はない)。一方、VPN を使うことは違法ではないとしつつも、その利用者ではなく、VPN サービスを提供する中国国内のプロバイダーが逮捕されるケースが報告されています。
なお、中国の Apple App Store から VPN アプリが削除されたことは有名です(2017 年)。
ロシアでの VPN
ロシアでの VPN については少し恐ろしさを感じます。2017年11月には「過激主義者の思想に汚染されるのを防ぐため」とのことで、VPN サービスプロバイダのページへのアクセスをブロックしています。当初「VPN をブロック」とした記事が出回りましたが、実際にブロックしたのは VPN プロバイダのウェブサイトへのアクセスであり、ロシア国内から各国の VPN サーバーに接続することそのものをブロックしたわけではありません。
この場合も、あらかじめ有効な VPN 設定が自分のスマホや PC にある限り、VPN そのものは使えていたということです。プロックされたのは、新たにロシア国内から「VPN 新規契約」をしようとした人々のアクセスです。
ロシアで、政府が定義する「過激思想」絡みのウェブサイトにアクセスする際は、VPN を経由したほうが良いとの考えが広まり、ロシア国民・滞在者が「VPN サービスを新規契約」しようとしても、登録ページへのアクセスがブロックされて、登録できないという状態になったわけです。ロシアの言うところの「過激思想」絡みのウェブサイトはロシアの管轄外(他国)に置かれることが常識で、普通にロシア国内からそこに http や https 接続ができない様になっていますが、プロキシや VPN でこの制限を脱することができます(この事自体は違法ではない)。
ロシアでは、「過激思想を求めるために VPN を利用する」行為に関しては取り締まる旨を明確にしており、そのようなサービスを提供したロシア国内 VPN プロバイダには最大で約11,000ドル(約150万円)、それを利用したものには約5,000ドル(約66万円)の罰金が課されます。
VPN アクセスにおいては通信そのものが暗号化されているので、VPN サービスプロバイダと政府機関が結託でもしない限り「過激思想を求めるため」のアクセスかどうかは見分けがつきません。そのため、VPN アクセスそのものが良からぬ違法行為に加担しているとみなされるリスクが常に付きまといます。ロシア国内では VPN サービスプロバイダが政府の手下に成り下がるほか生き残るすべはなさそうですが、それでも一定数のまだマシな VPN プロバイダが国内で営業している模様です。
ヤバいと思うのは、ロシア政府が「ロシアで VPN やりたいなら、ロシア政府が認可したロシアの VPN サーバ(とプロバイダ)を使用しろ」と明確に押し付けてきているところです。
NordVPN を含む一部の VPN プロバイダーは、そのヤバさを感じ取り、ロシアの VPN サーバーを閉鎖しています。
中国とロシアで使える VPN は?
ズバリ、中国とロシア政府からまだ着目されていない MillenVPN(ミレンVPN)が現在のところおすすめです。日本の会社ですので、不満があれば日本語で直接問い合わせることができます。返答も日本人が日本語で返してくれます。
なお、無料 VPN に関してはほぼ主要サービス(Google、facebookなど)へのアクセスは全滅です。
有料 VPN では、MillenVPN のみならず、 NordVPN や Express VPN も定評のあるサービスです。 NordVPN や Express VPN でも Google 系のサービスなどは問題なく安全に接続できますが、FOD や日本にローカライズされた Netflix などの制限がかかります(事後解消される可能性あり)。MillenVPN(ミレンVPN) だけが今のところノーマークという感じで、ほぼ全ての日本国内 VOD にアクセスできますので、MillenVPN(ミレンVPN) がおすすめです。
なお、通信速度では上の3つの体感は差がありません。MillenVPN(ミレンVPN) は中国では、中国3大通信キャリアの China Telecom、China Unicom、China Mobile から快適に接続できる通信経路を確立しているので、体感速度以外の面でも優位です。
[まとめ]ロシアや中国で VPN を使いたいなら
まとめ
- ロシア、中国に滞在予定の人はあらかじめ VPN を契約して設定しておくこと
- あらかじめ有効な VPN 設定は所定国滞在中も利用できる可能性が高い
- 有料 VPN を選ぶときは、安全性だけでなく、主要サービスへの対応もチェックすること
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MillenVPN 以外の VPN の公式サイトは以下を参考にしてください。くれぐれも、ロシアや中国に渡航する前に設定を終えておいてください。