このページはエックスサーバーを使ってみたいという人が、「エックスサーバー」と「wpX Speed」、どれにするべきか悩んだときに見て欲しい情報を網羅しています。
エックスサーバーは初心者から上級者まで選択しやすいサーバーです。これと言った欠点もなく、値段は高くもなく安くもなく、お手頃な月額料金で安定したサービスを受けることができるサーバーです。レンタルサーバーが初めての人は、とりあえず「エックスサーバー」から始めて何不自由ないはずです。
いざ、「エックスサーバー」に決めて契約しようとすると、エックスサーバー社には「エックスサーバー」、「wpX Speed」、「wpXシン・レンタルサーバー」(以下wpXシンと表記)とよく似たサービスがあることに気づいたりします。何が違うのか、もしかして「エックスサーバー」よりも優れたサービスなのか、早速、チェックしていきましょう。結論から言えば、検討する基準にするものは「エックスサーバー」です。この3つの中では、迷ったら「エックスサーバー」、よくわからなかったら「エックスサーバー」、どれでもいいなら「エックスサーバー」です。「エックスサーバー」では満たされないサービスが必要なら、「wpX Speed」と「wpXシン・レンタルサーバー」をチェックするという順番で選べば間違えません。建前上はそれぞれエックスサーバー株式会社で、料金体系と、WordPressのチューニング度合い(主にスピード)が異なるサービスということですが、現実問題、月間30,000PV程度のサイトでも(ぐらいなら)さほど差は気にする必要はなさそうです。
無制限機能盛りだくさんのレンタルサーバー
本記事ではエックスサーバー陣と表記している部分は「エックスサーバー」、「wpX Speed」、「wpXシン・レンタルサーバー」の商品のことを意味していて、「エックスサーバー」と表記するとエックスサーバー社の「スタンダード(旧X10)」を含むプランのことを意味しています。
円の大きさは初期費用を表します。初期費用ゼロのものは、便宜上10円にしてあります。ツールチップ表示のときはご注意ください。
wpX Speed については、このチャートには網羅できなかった「W4」、「W5」、「W6」、「W7」といった上位プランもあります。
wpXシンは少し見づらいかと思いますが、サービスの性質上プラン全体的に低価格です。
エックスサーバーと wpX Speed、違いは何か?
エックスサーバー(もしくは「wpXシン」)と wpX Speed、一番大きな違いは WorpPress に特化しているかどうかの違いです。
wpX Speed は WorpPress に特化したサーバーで、WorpPress を使うことが大前提です。Joomla! や EC-cube を使ってみたい、あるいは今後使うかもという方は wpX Speed を選んでしまうと残念なことになります。
また、ペラサイトを作りたいという理由で wpX Speed を選ぶのも利口ではありません。ペラサイト程度ではそれほど速度的なメリットはないからです。
価格を比較すると「wpX Speed」ではプラン「wp4」までが「エックスサーバー」と「wpXシン・レンタルサーバー」と肩を並べた月額料金の価格設定になっています。
ここでは、ほぼ同レベルのプラン「エックスサーバーのスタンダード(旧X10)」と「wpX Speed の W1」で比較してみます。
まず、この両者ではバックボーン回線(1.39Tbps)やマルチドメイン対応、メールアカウント数無制限、独自SSL無料、稼働率99.99%、ディスク容量200GBなど、サーバー選びに参照すべきスペックに関しては同等です。
サービスの中身としては、普通なら気にするほどでもないサービス上の違いは、転送量です。「エックスサーバー スタンダード(旧X10)」は一日あたり70GBまで、「wpX Speed プラン W1」が一月あたり 2.5TB(一日換算で一日あたり約80GB)までと定まっている点です。この量だと、かなりのヘビーなサイトであっても、問題ないと考えられます。
念の為、1アクセスで1Mの転送量があるとすると、「wpX Speed プラン W1」だと一日8万アクセスまで、「スタンダード(旧X10)」で一日2万3千アクセスまで耐えられるということになります。月間100万アクセスのサイトを運用している人でない限りは、あまり悩まなくて良いポイントです。(注:一つのサイトで100万アクセスという意味ではなく、同じサーバーアカウントに置いている複数のサイトの月間アクセス合計のことです)
MySQLデータベースのバックアップも両者対応しています。エックスサーバーは「過去14日分」とwpX Speedでは「過去7日分」という違いがあるのですが、これも運用側の工夫でなんとでもなりますので、過去14日分のバックアップが標準の「エックスサーバー スタンダード(旧X10)」に軍配が上がると言うほどのものではありません。
エックスサーバーと wpX Speed、しっかり価格比較
プラン | エックスサーバー スタンダード(旧X10) | wpX Speed W1 |
月額費用 | 1,100円(税込) | 1,320円(税込) (2円/時) |
初期費用 | 3,300円(税込) | 0円 |
「エックスサーバー」と 「wpX Speed」、月額費用と初期費用が微妙に違います(見方によってはモロに違います)。
数字上は、「エックスサーバー スタンダード(旧X10)」を15ヶ月使えば「wpX Speed W1」の最大月額と同じ利用料になります。さらに、16ヶ月以上使えば「エックスサーバー X10」の方がコスパに優れます(つまり安くなる)。
また、上の「wpX Speed w1」は公式には「ご利用料金(2円/時)」となっていて、時間単位で課金されることがわかります。これも、玄人好みで嬉しい表記ですが、普通は原則として上限の月額1,200円が請求されると考えておきましょう。例えば10月直前の9月30日の21時に契約したら、10月になるまでの3時間分は2円✕3時間として計算して、6円の請求が来るという意味です。
「wpX Speed W1」を31日間利用する月(例えば10月)は2円✕31日の総時間分(1,488円)の請求が来るかといえば、そうはなりません。そこは上限のストップが効いて1,200円で収まるという意味です。少し昔の携帯電話のパケット通信と似ていますね。
ちなみに、このこの料金設定だと25日以上使えば課金上限ストップが働きます。
「エックスサーバー」は長期契約しないと、そもそも月額料金が1,000円超えしてしまうので、多くの人は長期契約を選ぶとは思います。逆に、月払いにしてしまうとコスパが嫌なくらい悪くなりますので、領収書目当てでもない限り、12ヶ月以上の契約で考えましょう。短期契約の場合は、他のサーバー会社も検討するほうが良いコスパに巡り合えます。
抑えるべきポイント
エックスサーバーを3年以上契約する方は、「ドメイン永久無料」サービスを利用するほうが、ドメイン更新料の負担がなくなる分お得です
エックスサーバーと wpX Speed、結局何に違いを見出す?
冒頭と重なりますが、wpX Speed は WorpPress に特化したサーバーです。WordPress を使うことが大前提です。単純に html や JavaScript だけで構成したサイトの場合、wpX Speed で運用しても大した速度的メリットはありません(エックスサーバーでもその条件なら普通に速い)。かといって「エックスサーバー スタンダード(旧X10)」より劣るというものでもなさそうです(あくまで小規模サイト、ファイル数が少ない場合でテスト済み)。htmlだけで構成するような大規模サイトやペラサイトの場合は、たとえ「wpX Speed W5」クラスを契約しても、「エックスサーバー スタンダード」に劣ることもあるとのことですので、可能性のある方は念の為注意です。
多くの場合、WordPress を普通に運用するだけのユーザーは、正直「エックスサーバー スタンダード」でも何の問題も感じないのではと推察します。「wpX Speed」だと自分のサイトが急激に月間100万~200万PVクラスのアクセスになった場合でも、パフォーマンスは落ちないようです。いわゆる「オートスケール機能」というやつでしょうか。WordPress でのアクセス急増が、本当の意味での急増だと wpX Speed の方に軍配があがるのは、他者の口コミを見る限りにおいて本当のようです。
以上の経験とデータから、サイトに大量のアクセスが有る人気ブロガーや、炎上狙いのウェブサイト運営者等はwpX Speedだと安心で、一方、WordPressは動かすけれど、ペラサイトも同じサーバーにおいておきたいという方は「エックスサーバー」か「wpXシン」も検討しましょう。
エックスサーバーと wpXシン・レンタルサーバー、違いは何か?
「wpXシン・レンタルサーバー」は一見「エックスサーバー」と同じように見えてしまいます。「エックスサーバー」利用者が「wpXシン・レンタルサーバー」に乗り換えても、実際のところ、使い勝手は全く同じです。
でも、中身にはもちろん違いがあります。「wpXシン」は「エックスサーバー」を革新的に構築したものです。誤解を恐れずに短絡的に言えば、今後「エックスサーバー」に搭載したい機能を先駆けて「wpXシン」に乗せてテストし、そのフィードバックを得るためのサービスという感じでしょうか。
「wpXシン」は「エックスサーバー」のプロトタイプと考えたとしても大方間違いではありません。しかし、高スペック(パフォーマンス)で不安定なシステムをテストするという意味のプロトタイプではなくて、テスト不足だけどそれなりの安定動作の確証が得られているものを実践でまず投入してみるプロトタイプという感じです。
抑えるべきポイント
wpXシン・レンタルサーバーは、エックスサーバーの上位という位置づけではない
注意ポイントは、最新機能が導入される「wpXシン・レンタルサーバー」は「エックスサーバー」の上位プランという位置づけではないという点です。「wpXシン」は新技術を投入している分、結果的な速度的に優れる事があるかもしれないが、「エックスサーバー」と同レベルのタフさまで期待しないでね、その分価格は抑えるよ、という感じのサービスです。
その速度的優位はどこから来るかといえば、1ユーザー当たりのCPUおよびメモリリソースの割り当てが厳格に管理されている点です。つまり、同じサーバーを間借りしている他のユーザーがCPUとメモリをふんだんに専有していたとしても、自分のアカウントにはその影響が及ばないということです。
「エックスサーバー」を最新の高速化技術、新技術に少しばかりアップグレードすれば「wpXシン・レンタルサーバー」になると考えてもいいかと思います。しかし、エントリークラスのプランで比べる限り、その差は微妙です。このことは、「エックスサーバー」には実践でも安定して動くとしう確証の取れた技術しか取り入れないことを意味しています。
wpXシン はアダルト運用ができる
また、「wpXシン」は多少冒険しても良いというコンセプトから、エックスサーバー陣では例外的に「アダルトコンテンツ」が扱えます。つまり、エックスサーバーと同格(より少し下らしいが)レベルの安定性・快適さで、アダルトサイトの運用が可能です。この点は着目すべきでしょう。アダルトコンテンツは往々にして、サーバーがハイスペックでないと運営できないたぐいのもの(動画などの重いデータを扱う傾向が高い)ですので、サーバーに自信があるということですね。とても野心的で頼もしいです。
この点が、私的には一番大きな違いだと思います。「wpXシン」で採用された新技術は、時間の経過とともに「エックスサーバー」に安定的導入されるという経過をたどりますが、エックスサーバーはそれなりにブランドイメージが定着していますので、「コンテンツに関してはエックスサーバーでもアダルトコンテンツを許可する」という流れには、今後もならないと思います。
wpXシン・レンタルサーバー、意外な盲点!
wpXシン・レンタルサーバーは、各ユーザーごとに利用できるメモリが制限されています。例えば、wpXシンベーシックプランだと、各ユーザーが利用できるのは 8GB までです。例えば、WordPress などの CMS が 8GB 以上のメモリ割り当てを要求しても、割り当てられることはなくスワップに逃げてしまいます。飛行機で予約した席の隣が空いていたとしても、その場所を一切自分のために利用することを禁止されているというケースと似ています。
もう少し具体的に言えば、1アカウントで割当メモリが 8GB の場合、そのアカウントで動かしている現時点のすべての WordPress が専有メモリの合計が 8GB 以下でなければパフォーマンスが落ちます(厳密にはシステムの使用メモリ等も考慮する必要がある)。wpXシンでも MySQL のデータベース作成数に制限はありませんが、結局はメモリの上限に引っかかってしまい、運用できなくなることになります。自ずとサーバースペックでボトルネックが定まりますので、誤解しないようにしましょう。
一方、エックスサーバーは一台のサーバーに512GBメモリが割当られていて、ユーザー毎に割り当てられているわけではありません。そのため、同じサーバーの同居人がメモリを占拠しているような特殊なケースを除けば、共有できる範囲で利用できます。先程の例で言えば、8GB を超えたとしても、他のユーザーがメモリを使用していなけければ、割り当てられることがあります。新幹線や飛行機で隣の席が空いていれば、荷物を乗せるなどの使い方をしてもいいというのと似ています。
結果的に、例えば自分のサイトにアクセスが集中し、たまたまサーバーとしてメモリの空きに余裕がある場合など、このようなケースでは保守的なエックスサーバーが他者が利用していないメモリも間借りできるので、先進的なwpXシンよりパフォーマンスが良いことがあります。こういったケースは普通にあるので、現エックスサーバーで満足している方は、wpXシンの同レベルプランに移行するのは少し考えてみたほうが良い場合もあるということです。
この盲点にハマった人は、wpXシンが提供するリソースモニターで、自分のサイトがどのくらいのメモリやCPUを使っているのか確認することをオススメします。ほぼ使い切っているような状態だと、wpXシンエックスサーバーでも、一つ上のプランを検討した方が確実に結果に繋がります(サイトが遅くなったり、閲覧時にエラーが出ることを避けることができます)。
wpXシン・レンタルサーバー、ココを抑えよ!
wpXと枕ワードがつく「wpXシン・レンタルサーバー」ですが、「wpX Speed」とは違い WordPress 専用サーバーではありません。ruby や perl で作った cgi 掲示板なども普通に動きます。
wpXシンのおすすめのプランはズバリ何でしょうか?。ココはズバリ、自信が WordPress でいくつ(何個の)サイトを運営するかで決めれば良いと考えます。WordPressもアップデートで重くなり、エックスサーバー陣はアップグレードで対応してきたので、一昔前の基準がそのまま使えます。
概算で(月間1万PV程度)アクセスのある WordPress サイトが4つ以内なら、一番安いベーシックプランで大丈夫、同様サイトが5つ以上ならスタンダード(12GB)、場合によってはプレミアムプラン(16GB)を検討しましょう。CMS によらず、ウィキペディアクラスの大規模なサイトなら、1つのサイトであっても、プレミアムプラン(16GB)ぐらいまでを射程に収めておくべきです。
また、月10万PVがあるサイトなら、メモリ容量は10GBで普通に運用できるというレベルなので、wpXシンならスタンダードプラン以上を選ぶ方が快適です。なお、エックスサーバーで同サイトを運用する場合、運良くスタンダードプランでなんとか動くかもしれません(時間帯に寄っては意外と快適に動くかも)が、やはりプレミアム以上のプランのほうが安心です。
無制限機能盛りだくさんのレンタルサーバー
KUSANAGI 採用高速サーバー、ライバル他社はどれか?
エックスサーバー陣で採用されている「高速化技術KUSANAGI」は、(VPSですが)ConoHa VPS でも採用されています。このことから、WordPress の表示速度が速いこともあり、この2社で比較検討する人が多いです。
KUSANAGI をエックスサーバー独自の高速化技術だと誤解している人もいるようですが、KUSANAGI はプライム・ストラテジー社がカスタマイズして、エックスサーバー陣に技術提供しているものです。ConoHa VPS も同様です。カスタマイズ版ですので、KUSANAGIのオリジナル版がそのまま乗っかっているわけではありません。
KUSANAGI は Nginx などの静的キャッシュを使わないで、WordPress の実行が3ミリ秒台で可能、そして秒間数千リクエストをさばく事が可能な高速な WordPress 実行環境を実現する仮想マシン(仮想マシンイメージ)です。
.htaccess に慣れているので Nginx は使い辛いケース、HHVM 互換の性問題で、テンプレートやプラグインが動かないケースでも、Nginx から Apache に変更したり、HHVM から PHP への変更がコマンド一発で、柔軟に構成を変更できるの特徴があります。
KUSANAGI が使いたくて、wpXシン・レンタルサーバー(もしくは、ライバルの<ConoHa VPS)というのは、まんざら的を外した話でもありません。しかし、まず優先すべき(着目すべき)は基本的なサーバースペックです。仮想マシンを動かそうにも、もともとのスペックが悪いと大した仕事はできません。
キャンペーン価格についての注意
当サイトのチャートをご覧いただくと、「エックスサーバー」、「wpX Speed」、「wpXシン・レンタルサーバー」の価格は、性能の割にそんなに高くないと感じた人が多いのではないでしょうか。
それはその通りなのですが、特にキャンペーン価格だけに注目しすぎると思わぬ勘違いをしてしまうかもしれません。「利用料金の30パーセントオフ」なんてキャンペーン目にすると、格安サーバーの月額料金に毛が生えた程度の価格差しかありません。実は、このキャンペーンには盲点があります。例えば3年契約で契約した場合、始めの3年間はキャンペーン適用になりますが、次の契約更新時にはキャンペーンが切れてしまい定価契約になってしまいます(でも、長期契約割引は受けることができます)。更新時にはあまりお得感がないので、浮気して次のサーバーに流れるということはありえますね。
5年分一括で支払えば、永久無料のキャンペーンは得なのか?
「wpXシン・レンタルサーバー」では、時々100名限定で「サーバーご利用料金を5年分先払いしていただくと対象プランが半永久無料!」というキャンペーンをやることがあります。要するに、始めに一括でサーバ利用料を支払えば、サービスが続く限り、10年目であろうと、20年目であろうとタダで利用できるという権利です(ベーシックプランなら、始めに46,200円を一括で支払えば、永遠にサービスを受けられる)。
このキャンペーンそのものはお得であることに変わりありませんが、問題は「5年後もそのサービスで満足しているのか?」という問いかけにはマジメに向き合って答えを出しておく必要があります。同様のキャンペーンは「mixhost」でも行われていたことがあり、それ自体はそれほど珍しいものではありません。サーバー会社がまとまった資金を調達するためによく採用する手法です。
「サービスが続く限り永久無料」というのは文字通り条件がついています。とりあえず終了日未定のサービスが続いているかぎりにおいてという前提になります。サービスそのものが永久に続くことはありえませんから、契約者は具体的にサービスの継続期間の目安を持っておくべきでしょう。
エックスサーバー社のことですから、数年程度は問題なくサービスは継続するに違いありません。その間何度もアップグレードを重ね、業界では不動の位置を確保し続け、ユーザーを満足させてくれると思います。しかし、変化の激しいレンサバで、5年後も同じコンセプトでサービスが続けられるのかは疑問を持つべきです。私の経験からの予想ですが、このキャンペーンは5年間はおそらく満足に提供されます。しかし、5年を目処にフェードアウトし始め10年以内を目安に新サービスに移行すると考えています。つまり、「永久」の部分を「5年」と置き換えてサービスを理解すべきでしょう。その理由として、5年分の契約料金の前払いがキャンペーンでは要求されています。最低5年は責任を持つという意味だと捉えるのが無難です。
ベーシックプランの永久料金は、46,200円÷(12ヶ月✕5年)=770円、つまり月額770円です。数字だけを見ると、他社のサービスだとそんなものかなと思いますが、エックスサーバーの品質がこの月額で得られるのなら、お得に感じます。5年しかサービスが継続しないと見積もったとしてもお得ですね。
ただし、このキャンペーンに乗れなかったという人も、あまり気にする必要はありません。ネットの世界で永久無料なんてことはあまり意味がありません。数年で新技術に移行するからです。唯一意味があるかなと思うのが、契約プログ開設して、人気のある記事を多数執筆、そしてすぐにブログを引退、あるいは他界してしまって、後はサーバー放置というケースです。5年目でも10年目でもブログ本体は、「wpXシン・レンタルサーバー」内に生き残り続けますので、サービス終了まで永遠に残り続ける(かもしれない)という意味では値打ちがあるかもです。永久という言葉に価値を過剰に見出しすぎている人は、この点は注意しておきましょう。
結論
原則は、エックスサーバーのスタンダードで決め打ちしていいと思います。やはり、万人におすすめできる安定したサービスです。
もう少し踏み込んで、「エックスサーバー」、「wpX Speed」、「wpXシン・レンタルサーバー」どれが自分のベストになるのかについては、使う人の用途がWordPressに特化しているかどうかで、まず判断できます。
もしかして、いつか自作の cgi を動かしてみたいという夢や希望や遊び心があるのなら「エックスサーバー」で決めていいはずです。この場合、wpXシン・レンタルサーバーで自作の cgi を動かしても、それが同じサーバーの他のユーザーに影響を及ぼさない点は、それなりに安心できますので、こちらも検討していいかと思います。
一方、WordPress ですべて賄うのが前提、WordPress でブログが快適に書けて、同時に運用できることが何より大切だと決まっている方は「wpX Speed」を選ぶのが正解です。月額料金に見合った WordPress での高速レスポンスが期待できるからです。
WordPress 以外にもいくつか試したい CMS がある、コンテンツもアダルトを含めて幅広くやりたいと言うなら、「wpXシン・レンタルサーバー」で選べば問題解決です。wpXシンは冒険的なことを果敢に攻めるのがコンセプトですので、少なくともPCやネットワークに詳しい人は、wpXシンは理想的な選択の一つです。
エックスサーバー社のサービス(特にエックスサーバー)は、長期契約で月額料金が抑えられる設定になっています。この点を踏まえて、wpXシン・レンタルサーバーやwpX Speedと月額料金を比較して、自分が支払いやすいタイプのものを選ぶと良いでしょう。ただし、ドメインやディスク容量等のサービス料金もしっかり検討しましょう。
無制限機能盛りだくさんのレンタルサーバー