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LINE にとって代わるメッセージアプリを考える

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LINE にとって代わるメッセージアプリを考える

2021年3月31日

LINE 問題で、代替アプリ検討のメモ書きです。
基本的に使用料無料広告の入らないアプリを探しています。

LINE 問題で、LINE をやめたいけれど、それに変わるアプリがないと懸念している方へ

LINE が他のSNSツールをコピーした胡散臭いアプリだということはよくよく知っていたけれど、いざ使用をやめたら友達が消えるなど悩みも多いかと思います。

そんな時に、おすすめの代替アプリを2つ紹介します。
エンジニア仲間(エンジニアもどきも含める)では常識化しているかも知れませんが、オープンソース陣の「Signal(シグナル)」と「Telegram(テレグラム)」をオススメします(リンク先は Apple App Store)。

使い方はどちらも、LINE とほぼほぼ同じなので簡単です。

上の2つのSNSアプリは、欧米ではかつて標準だった WhatsApp から移行したユーザーも多く、その心をつかんでいます。

速攻で Telegram(テレグラム)の使用上(セキュリティ上)の注意をさらいたい方は、以下の記事をどうぞ。


当サイトとしては、現在(2021年3月2024年1月)、世間を賑わせている LINE のサーバー問題に関しては、まぁ当然だろうなという感覚で見ています。

通常、このようなケースでそれなりの IT 知識もある方が LINE を擁護するというのはそれなりの訳有りの事情があるようです。

例えば、当人の実家が旅館や飲食店を経営していて、LINE で集客していたりすると、ついつい擁護側に回るのかも知れませんね。擁護する人はそれなりの個人的な理由が見受けられます。

それども結論としては、最低限、政府関係者と、政府や企業の最高意思決定機関に属する人は、スマホをLINE用に分けるか、使わないか徹底する必要があります。

コンタクトリストを LINE と共有するなんてことは、偉い人は絶対やってはいけません
小者ならどうでもいい浮気がバレる程度ですみますが、大物は業界や政界を揺るがすスキャンダルにつながってしまうかもしれません。

子供や孫と連絡のために LINE を使うなどということは、立場のある人はスマホを分けてください。コンタクトリストを分けるという意味です。そもそも、しっかりした(米国系)企業と取引するときは、スマホにヤバいアプリが入っているだけで、ブラックリストに入れられます。というか、微妙な情報をもらえなくなります。

そもそもスマホに馴染みがない人(ジジイやオヤジ級のスマホオンチ)は、少なくとも勤務中は、変なアプリを入れたスマホを職場に持ち込んではいけません

出世したい若造も「あの人は勤務中は私物のスマホは持ち込んでいない」という印象をまわりに持ってもらうことで、数年後の勝負の時には強力な信頼を得ていることになります。

特に警官(および警察関係者)はマジでやめてほしいです。所轄の刑事(私服警官)が勤務中に LINE で現在位置上司の連絡先(個人情報含む)を垂れ流しているなんて、笑い話です。それを、訓戒ぐらいで済ませていいものでしようか。
捜査情報を盗み出そうとする側に回避するヒントをタダで与えているだけです。

同じセキュリティ問題で、フリー Wi-Fi 利用などでの個人(企業)情報ハッキングが怖い方は、個人レベルでも VPN の導入を意識しましょう。以下の記事(VPN サービス選びに役立つ記事)も、興味があればどうぞ御覧ください。


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有名メッセンジャーアプリの比較

TelegramSignaliMessageWhatsAppLINE
データ通信E2EEE2EEE2EEE2EEサーバー
本社所在国英国米国米国米国韓国
安全性良好最強強い良い信用できない
商用非営利非営利applefacebook営利
オープンソース
シークレット
チャット
デフォルトで暗号化
一言印象カシコイ誠実デフォルト老舗詐欺師
メッセージアプリ比較
△は(クライアントのみ)オープンソースという意味。

本社所在国については、実質上の所在地を記載しています。LINE に関してはメインサーバーの所在地が問題になります。

情報漏洩

LINE はサーバーを日本韓国に置くみたいなことを公式アナウンスしていますが、それが問題だろということは、政府関係者は見逃しているのでしょうか。

大切なデータは日本に保管するなどと言っていますが、データはリンクするので「日本にも保管する」程度に読み替えておいた方がお利口です。また都合よく言い分を変えて言い訳してくると思われます。事件は再発しますので、我々はその度にオオカミ少年を、また嘘つき呼ばわりする手間暇は省いて、今のうちに自己防衛しましょう。

安全性項目に関しては、暗号化方式が破られないかというような意味ではなく、そもそも運営会社がイカサマをするようなケースを想定して、通信内容が悪用されるなど、そのアプリそのものが信用できるのかどうかという点で評価しています。

データ通信は多少胡散臭いものでもE2EEが常識化している中で、一つだけ「サーバー」というツールがありますが、要注意です。サーバーを何らかの理由で押収したら何でも個人情報と会話履歴を見れるってことです。

サーバーをベースにした SNS 運営をすると、最終的にはサーバー管理費を抑えるため、サーバー所在地をより安い場所、安い国に移して運営を続けるのが最近のビジネス傾向です。だから、サーバーの所在地が中国になってしまうということは、コスト削減の点からしたら自然な成り行きのようにも思えます。

事実、中国人エンジニアが中国から韓国の LINE サーバーにアクセスしていることは知られています(正規のメンテナンス絡みだそうですが、悪用も可能です)。

ビジネス的に考えると、中国人エンジニアに中国のサーバーを管理させるのは、データ流出さえしなければ、手間の面でもコスト的にも都合の良いことです。しかし、現実に起きていることを鑑みれば、重大なマイナス面も相当あります。

尚、何が起きても正規の何々と言い張ると思います。なぜなら、皆さんが LINE を利用するときに「何をされても文句ありません」みたいな事項に同意しているからです。同意しないと、使用を開始できません。

iMessages

iMessages に関しては apple のデフォルトなので、Mac や iPhone 使いの人は使ったことがあるかと思います。機能は少なめですが、特に重大なセキュリティホールは確認されていません。

WhatsApp

WhatsApp はすでに facebook の傘下に入っています。 この手の問題に敏感な米国製ですので、ある程度信頼してもいいのかなと思っていた facebook ですが、あえて説明しませんが、要注意だと思います。端的に言うと、 facebook は個人情報収集の鬼(パイオニア)という感じでしょうか。独断と偏見を含みますが、他アプリより一歩先を行った収集能力、技術だと思います。

例の(2019年の) Apple と facebook のやり取りを思い出した方はドンピシャです(apple が次期 iOS から facebook アプリを初めて起動する際、「facebook に何々の情報提供を許可しますか? Yes か No か?」と利用者確認ポップアップを出すようにすると言ったら、facebookが激怒した)。異様なぐらいに facebook が反論していましたね。つまり、これまでもステルス的に個人情報を集めているわけですね。

尚、WhatsApp そのものは歴史も古く、かつてはトロイの木馬が含まれていたり、プライバシーを侵害が指摘されたこともありますが、現在のところ安全に収まっているようです。

月間13億人もアクティブになるという Facebook Messenger は WhatsApp と同様の理由で、あまりコメントしません。闇が深いように感じます。ほぼ、断定的に述べますが、この2つもコンタクトリストを共有するだけでなく、LINE と同じく個人情報を収集しています。しかし、悪用はしない、悪用しても利用者に見せる広告を選別しているだけとの説明をしていますが、これを素直に受け入れるかどうかは利用者次第です。

多少難があっても、ビジネス用のSNSツールとして割り切って使う分にはアリかもしれません。つまり、積極的に情報を出して同じジャンルのユーザーとつながる目的で使う玄人的な使い方もあります。

LINE

上でとりあげたメッセージアプリの中で、LINE だけが会話情報をサーバー上に保管し、運営者が好き勝手に会話内容を二次利用し、個人情報を販売することができます(事実、同意事項にそう書いてある)。

危険性を認識している国の機関、例えば台湾の総統府では職員の LINE 使用は禁止されています。台湾にはかつての日本の良き部分のDNAがいまだに残っているとしたら、程度が低下してきている方(私も含む)は参考にしてみるのもいいかもしれません。

LINE に関しては、データが組織的に悪用されるということだけでなく、その他、様々な懸念(個人情報を集めることでなにかの目的に向かって扇動するなど)が指摘されています。ヤバイのは日本人をモロにターゲットにしている点ですね。

上の LINE 以外のその他アプリは本人のみが暗号・複合鍵を持つエンドツーエンド暗号化(E2EE)のアプリなので、サーバーにデータが残りません。仮に残っても、キーがないので中身を見ることができません。

LINEもデータは強力に暗号化しているから安全だよ」というお話をする人がいるのですが、少し情弱ぎみの意見です。LINEの暗号化は通信経路が暗号化されている程度に過ぎません。サーバーに残るデータはあなたのコンタクトリストも、通信内容も、AIが解析して商用・軍事利用できるような形で保管されます。つまり、LINEのサーバーにアクセスできる某国のエンジニアデータの中身にふれることができます。問題の認識を改めましょう、信用できないのは通信技術ですか?それとも悪いことするあの人達ですか?
最終的には運営会社が信用できるかどうかになります。米国の会社は、米国の法律を遵守する義務があるのでまだマシという感じのことでしかありません。しかし、実際に事件が起これば、どこが実際に管理していたかということが問題になります。米国企業なら、意味のあるなしにかかわらず、それなりの責任を取りそうです。また、事実も明らかになるかもしれません。事件が起きればの話ですが。

どのメッセンジャーなら安心して使えるか?

SNSの安全利用
結論から言えば、「Signal」がベストチョイスです。

まず、オープンソースアプリ(ソースコード公開)なので、変なコードを仕込むと、すぐに世界中のハッカー連中に見抜かれてしまうという、安心感があります。
世界で自分が一番のハッカーだと思っていても、上には上がいることぐらい、どんな自惚れ屋にも自覚させてしまうのが、オープンソースの利点ですね。

逆に、オープンソースはソースコードからアプリの中身が丸裸にされてしまうので、その点を懸念する人もいます。
ただ、それは杞憂であると、歴史的にも証明されたように思います。
例えば、OpenSSL はコードが公開されているため、セキュリティホールに絡む点を切磋琢磨され続けて、強力な標準プロトコルに成長した事実にも目を向けましょう。コードが公開されているから、セキュリティ的には問題があるということに直接結びつける必要はありません。確かに、裸で歩いているようなものですので、危険は多く、良からぬアプローチも多くなりますが、その分目立つため猛者が守ってくれる(賢い人が修正パッチを速攻リリースしてくれる)ことも多いものです。

LINE 的に使えるアプリが欲しい人は、Telegram を使いましょう。ただし、日本では利用者がそれほど多くはなく、ダークサイドのグループも普通に作成できるので、子供の教育上良くないという考えもあります(ドラッグやポルノ関係のグループも普通にあります)。かといって、現実に SNS 絡みで起こっているいじめ問題や、違法行為を鑑みれば LINE の方がマシということにはならないはずです。

ちなみに、オープンソースで供給されるため、この2つのメッセンジャーに搭載された機能は、コードを流用して安々と LINE にも搭載されています。だから、できることが似てくるわけですね。

Signal

Signal については、非営利団体が運営しているため、広告が入りません。 広告が入らないということは、ビジネス的にはやり辛いという事業主もいるかと思いますが、純粋にメッセージアプリとしては優れているということは認めるべきでしょう。 デバイス間の通信は、独自の Signal Protocol で暗号化して行います。もともとセキュリティ的に強いアーキテクチャであるため、仮に暗号化しなくても、安全性は極端に下がらないと思いますが、更に暗号化しているわけです。
ちなみに、Signal Protocol は、安全性が安心して確保されるプロトコルであるため SkypeWhatsAppfacebook Messenger などにも採用されています。米国議会が認めたとかの、安全性の高さが売りです。事実、機密にしなければならない情報を扱う米国上院議員が、普通に議員や関係者間でのやり取りに使用しています。

Signal は、ユーザー間でメッセージをやり取りしますので、サーバーにメッセージが残らないのがポイントです。 そんな事言いながら、「ホントは少し残しているだろ」と常識的には疑うものですが、オープンソースである宿命で、その点はズルができません

そもそも、非営利団体が運営しているので、サーバーに膨大になる通信内容まで保存していたら、サーバー管理費がかさんでしまいアプリ運営が成立しなくなります。 Signal サーバには、ユーザのアカウント作成日と最終接続日時が保存されますが、チャット・メッセージの本文内容は保存されません(FBI が某事件の操作でサーバーを抑えた際、得られた情報はその程度でした)。

このような点からも、地方自治体を始め、公共機関はもう少しマシなメッセンジャーアプリを採用すべきです。
自分で開発するとコストが嵩むから今多くの人が使っている LINE で行くというような売国思考は止めて、有志が開発したオープンソースをカスタマイズして使うべきでしょう。かつてのガラパゴス日本(もちろんいい意味でのガラバゴス)精神を思い出すべきでしょう。

なお、Signalは優秀すぎるツールですが、登録した相手に自分のSignal登録時の電話番号が見えてしまうという欠点(?)があります。そのため、不特定多数と匿名性を保ったままつながると言うより、電話番号程度なら公開しても問題ない相手やグループとつながるという用途が最も無難であることは抑えておきましょう。会話の中身そのものは、サーバー等には残りませんので、発話者と話者がヤバイ会話を消せはそれだけで証拠隠密できてしまうというのが嬉しい点ですね。

Telegram(テレグラム)

テレグラムを使い始める
2013年にロシアで開発、リリースされた SNS メッセンジャーアプリです。APIが公開されているため、ユーザー側でクライアントアプリが作成できます。
ロシア発ということで、心配する人も多いのですが、これまでのところロシア製だからどうのこうのという問題は起きていません。もともとロシア政府の検閲をくぐり抜ける意図を持って開発されたフシがあり、暗号化技術を含め総じて優秀なアプリです。

2013年当時の Telegram を知っている人は、どちらかといえば「悪人のための犯罪チャットツール」という印象を持っているはずです。薬物犯罪者がTelegramを愛用と報道されたことが耳に焼き付いている人、いい印象を持っていない人も多いと思います。

しかし、調べてみると Telegram は LINE やその他の中身がよくわからないマルウェアもどきとは一線を画する、まともなツールです。ロシア政府が、Telegram使っている市民の会話が傍受できないから、Telegram利用禁止にするなんて、逆効果になる対応をされたことでも有名です。

高機能で無料、E2EEの通信機能を実装、つまり、運営側でも通信内容を見ることができない秘密性が確保されています。通信内容をAI解析して、内容に応じて広告を出すというようなことがヤレません。この点は、うざい広告が入る LINE とは別ものであることを実感するところです。

メッセージの自動消去機能などもあり、イスラム国御用達だけあって、米国政府の非合法検閲すら中身をチェックすることが難しいようです。犯罪に悪用されるというのは、セキュリティの弱さを突っついたものではなく、罪人ですらセキュリティの強さを信頼しているという逆説的な結果ですね。会話の中身が捜査当局に押収されないことが好評のようです。

個人的には使いやすいと思いますので、興味のある方はまずは試してみましょう。

Telegram(テレグラム)の設定のコツ

Telegram も電話番号を登録して認証させる、最初の儀式が必要なアプリです。初期設定を甘くしてしまうとチャット仲間に不用意に自分の電話番号を共有してしまうことがあります。Telegram に登録した自分の電話番号を誰かが検索窓から、自分を検索することができなくすることは簡単にできますので、下の図を見て参考にしてみてください。

Telegram プライバシー設定

Telegram プライバシー設定

図は英語にしていますが、他の言語でも同じです。電話番号をTelegramで共有しないようにするには、上のようにしておくと良いでしょう。匿名性が高まります。現在のところ、電話番号が商用利用されるリスクは高くないので、共有しても問題ないかもしれません。

Telegram(テレグラム)と Signal(シグナル)の弱点

テレグラム利用

Telegram と Signal は犯罪にも使われるということで懸念する人がいます。事実、この二つのアプリは LINE とは違いデータがサーバーに残らないため、使用者本人のスマホを押収しない限り、証拠として扱うことは難しいと思われます。さらに、消えるメッセージなどの設定もできるため、悪用そのものはできてしまいます。

この二つのアプリは、政府にとって都合の悪い使い方もできるということです。例えば、この数年世界的な影響をもたらした武漢肺炎派生のワクチンについての、接種後のレポートがこの二つのアプリにはズラズラ流れています。

米国大統領選挙で何が起きたのか、噂もデマも含めて、Twitter や YouTube では流れないネット情報が遠慮なしに流れます。そのため、為政者側、権力側にとってはうざったらしいアプリと認定される可能性があります。ただし、Signal は米国上院・下院議員御用達なので、そう簡単には規制できそうにありません。

さらに、Telegram と Signal には潜在的な弱点が存在します。それは、Google Play Store や Apple iTune から削除されてしまうリスクです。現に、昨年の米国大統領選の際、特定アプリが削除されたり、商用サーバー(つまり AWS)から締め出されたりして、実質上サービス停止に追い込まれた例があります。

アップルとグーグルが変なことすると、世界中のスマホから簡単に使うというわけにもいかず、この二社の昨今の動きを注視していると、必ずしもユーザー目線でのアプリの利用を推進しているわけではなさそうです。むしろ、ユーザーをコントロールできないアプリは排斥する傾向がみられます。

当サイトでは Apple デバイスの脱獄などは奨励していませんが、今後の動きいかんでは態度を変えるかもしれません。Android 他末においても同様です。

取りあげていないメッセージアプリについて

例えば、「WeChat(微信)」や「Tecent QQ」など利用人口も多く日本では普及していないものがありますが、今回は取り上げていません。特定の国を取材することが目的のジャーナリストのように、使わさせるを得ない場合はともかく、安全性を口にするような人は、わざわざインストールしなくてもいいのではと考えています。

「彼を知り己を知れば百戦殆からず」のお国のアプリですので、テストスマホにインストールして使うのは、セキュリティ学習のためにはやらざるを得ないかもしれませんが、メインスマホにインストールするのはご法度です。

スマホを物理的に分けて試す時は、メインのスマホとその間の通信は常に意識しておきましょう。
メインスマホといつも一緒に持ち歩いたりして位置情報を知らせたくない人はそれすらやらないほうがいいでしょう。
少なくとも(大切な連絡先入りの詰まった)メインのスマホにインストールするのは、それ相応のリスクを覚悟すべきでしょう。サブのスマホで連絡先を空にしてもので試してださい。

最終的には、誰に情報を渡しても損しないかということ

個人情報を見せる
ホントにホントの意味では、アプリ開発者には通信内容がモロミエになることがあります。表現が悪いですが、開発元は無修正動画に修正を加えてアプリとして動かしているようなものです。そのため、開発元が信頼できないような場合は、ハナからヤバイということは確実に言えます。

「MacとWindowsのどちらが好みか?」というのは、最終的に「個人情報をAppleに渡すかMicrosoftに渡すか」という問いかけと同じです。どちらも米国企業なので、情報は米国が優位になるように、捜査機関や諜報機関に使われる可能性がありますが、同時に米国民の厳しいチェックにもさらされます。情報漏えいのようなものがあれば、確実に話題になるので、ユーザーは自分のデータを守るための対抗策を講じる機会も知らされます。

Telegram に関しては、開発関係にロシアという言葉がよく出てくるので、ロシア政府に情報が筒ぬけになっている可能性を疑ったこともありましたが、開発の歴史からしてもそうはなっていないようです。

2022年3月現在、ロシアとウクライナが変なことになり、死傷者が出ています。関係者は Signal を通信手段として用いているようで、Signal の利用者数が増えているようです。

Telegram や Signal は政府機関がサーバーを押収しても、通信内容が解読できないというのは、ある意味安心ではありますが、テロ等の悪いことにも使われる可能性もあります。その他の情報漏えい防止策をとったツールも、それは同様でしょう。

だからといってテロ国家と結びつきが確実視されている国や、個人の自由(表現の自由)を認めない国のアプリよりは安心できます。最終的には、自分の情報および自分と関係するネットワーク(家族・仲間・国・組織)の情報を、誰に渡しても自分や仲間、国が損しないかという視点で考えることが必要です。

自分が便利だから使っているというだけという視点しかないと、自分を守ってくれている組織(家族・会社)や国家が結果的に被害を被り、悪用された情報により、自分と周囲が植民地化されてしまうというリスクに目が向きません。そうなってしまった家族、企業、子供、恋人、国家がどれほど自分に影響を与えるのかも、少しぐらい考えておきましょう。

実際に Signal や Telegram は使い物になるか?

使い物になるSNSツールか?
私的に二年以上利用してみて、「Signal」と「Telegram」は十分実用に耐えることがわかりました。私のような無茶な使い方をする者でも、問題なく使えているのですから、普通に LINE している程度の人なら問題ないと考えます。両方インストールしてみて、真面目に関係を続けたい人だけ、その両者のコンタクトリストに追加しておくといいかと思います。何か問題が起きた時には重宝します。

ズバリ、LINE の代わりになるような使い方、特に不特定多数の人とチャット・グループを作りたいのであれば「Telegram」の一択です。
LINEのような商用丸出しのステマも少なく、内容のあるチャットグループが多いのが特徴です。LINE の特徴だと皆が誤解しているステッカーなどももちろん使えます。

Telegram が LINE の格下のような書き方になっていますが、世界的には利用者数も信頼性も含めて Telegram の方が桁違いに上です。

Telegram は監視されないことを売りにしているので、違法系のグループも多く開設されているので、この点は利用者が注意を払う必要があります。ステッカー(スタンプ)も LINE のように管理されているわけではないので、品質が悪いものや、わいせつなものも存在します。この点は心得ておいてください。

一方、「Signal」は顔見知りだけど、地理的に遠すぎてコンタクトできない、しかし通信の安全性は保証してもらいたいといったケースを補う場合の選択肢になります。ビジネスの中身をチャットで議論したいようなケースは、「Signal」一択でだと感じます。「Signal」もグループを作成できますが、どちらかと言うと不特定多数を相手にしたようなグループには向きません。会社の同部門の人たちだけ集めたり、同窓生だけ集めたりするケースにおいては、安全性の面からも「Signal」しかないと言えそうです。

同じことを LINE でやれば、KCIA に情報が筒抜けになるという、なんともお粗末な結果な終わります。ある程度のセキュリティ意識がある人や、リテラシーが備わっている人は LINE はまず使わないとは思います。しかし、連絡は LINE でお願いみたいなことを言う取引先の会社や、それを求めるクライアントは少なからずいますので、スマホ2台持ちを考える必要も出て来ます。

ビジネスでは LINE が必ずしも価値がないとまでは言えず、個人情報をあえて都合よく公開して、集客に使ったりして利用することは普通にありえます。女性が男性のフリして LINE したり、その逆のパターンも然りで、そのようなケースはネットの社会では普通にあります。

ダメなのが、公共機関の個人情報登録や管理に LINE を利用してしまうことです。たとえは、とある役所が定額給付金申請は LINE から行うこともできるなんてことをすると、その LINE のアカウントの個人情報は極めて悪用しやすいものになります。

大人のフリしてワルい書き込みしていた人物が、実は中学生や高校生だったなんてことが明るみに出たり、大企業努めのフリして女性をたぶらかしていた男が、実は過剰に失業手当を受け取って豪遊していたりなどの、今までの不正受給が可能なシステムのまま、さら意味不明の SNS 活用はお粗末な結果しか見えてきません(情弱だけが存するシステムとも言えます)。

SNS のトラブル管理は、SNS 担当者を通じて SNS の運営会社に通じ、運営会社はその SNS の管理者・エンジニアに通じて処理されます。その際に、セキュリティ・クリアランスを満たした人たちだけで作業が行われるわけではありません。エンジニアは日本人ではないことが多くなっている現実を見れば、役所の発想のオカシサがわかると思います。

結局、運営会社にいくらでも悪用できるネタを提供することになります。チャットに添付したファイルや写真もサーバーには残っていますので、カモを見つけるのはそう難しいことではありません。

そのネタをもとに、その LINE アカウントとつながっている人物(親、子、親戚、同僚、友人など)を絞っていけば、バラされたりしたら困るネタを第三者が手に入れてしまうことになります。なぜバレるわけないと思われる LINE の通信の中身が、いとも簡単に週刊誌に出てしまうのでしょうか(もちろん、リテラシーの強い人はバレて当然だと考えています)。

あまり、セキュリティに関心がない方や、意識が向かない人、素人の方は一つだけ意識しておくと、とりあえずは安心になることがあります。それは、自分のスマホのコンタクトリストを LINE と共有しないようにするだけです。何度も共有を促されるかもしれませんが、ブロックするか、空のコンタクトリストを共有するようにしましょう。

自分の自宅やら、嗜好などは、自分の好き勝手に公開・共有しても文句は言われませんが、自分のものだからと言ってコンタクトリストまで共有してしまうと、自分だけでなくリストに載っている他人様にまで迷惑をかける事になります。また、他者の登録個人情報が信憑性が高いというお墨付きを与えてしまうことになります。

Android スマホの場合は、多くの製品に LINE を二重にインストール、起動できる機能がついていますので、それを利用します。メーカーごとのその機能の呼び方は違うと思いますが、たとえば「デュアルメッセンジャー」などと行った名前で、その機能をアピールしているものがあるはずです。その機能を利用して、アプリを二重化した上で、サブの方の LINE だけを利用して空のコンタクトリスト(Google のアカウントも捨て LINE 用のものを用意します)を共有すれば、比較的安全です。同様のことを「Signal」と「Telegram」に対して行っても問題ありません。念の為、信用しないという態度は、ネットの世界では常識でもあります。

具体的なアプリ名は、何度も繰り返しませんが、使わなくてすむ人は、使わないに越したことはありません。
(使うなら用途を絞って使い、メインで使わなければいいと思います。)

SNS だけでなく、他のアプリにも注意を払おう

VPNで通信
某国に旅するときなど、特定の SNS ツールをインストールしないと、交通機関の時刻表や運行経路すら手に入らない事があります。その際は、VPN を活用してください。許可したインストールしたアプリそのものが意図しないサーバーに接続して垂れ流す情報漏洩は、防ぎきれませんが、VPN を設定し通すことで、ある程度は防ぐことができます

当サイトの記事(VPN サービス選びに役立つ記事)も、時間があればお立ち寄りください。

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地味に結論だけ - まとめ

Signal」と「Telegram」はかなり軽快です。Telegram では違法系のグループに登録してしまい、変な宣伝を見せられる拷問にも耐えてみました。でも、グループを抜けるのもブロックするのもアレと同じく簡単です。問題は感じません。Signal はとてもいい印象を持っています。軽快で安心できて、使い物になるアプリという感じです。私の交友関係では、不自由しないくらい普及してきたように感じます。

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