本ページはこんな方におすすめ
- Ubuntu Linux で Wi-Fi 設定で手こずっている
- ステルス SSID に接続したい
- GUI は使いたくない
小ネタです。
Ubuntu を使用している方で、ハードウェア的にはすべて OS から認識されていることを前提にします。
要は、Wi-Fi の設定だけがうまく行っていないケースです。
設定環境
Linux 5.15.0-53-generic #59-Ubuntu SMP Mon Oct 17 18:53:30 UTC 2022 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
ステルス SSID に接続する例
ステルス SSID とは、端折って言えば SSID を隠した Wi-Fi 環境のことですが、最近ではセキュリティ的には好ましくないとされています。android や iPhone 端末では、最近のバージョンの OS でステルスに接続しようとすると、セキュリティ的によろしくないと警告が出るようになています。ただ、このことは自宅などではさほど問題になりませんので、自宅のネットに繋げるだけならそこまで神経質になる必要はありません。
まず、/etc/netplan/ にカレント・ディレクトリを移します。コマンドの手順は以下のとおりです。
bash
ubu@ntu:~$ cd /etc/netplan/
ubu@ntu:/etc/netplan$ ls
00-installer-config-wifi.yaml 00-installer-config.yaml
ubu@ntu:/etc/netplan$ sudo cat 00-installer-config-wifi.yaml
[sudo] password for ubu:
# This is the network config written by 'subiquity'
network:
version: 2
wifis:
wlp1s0:
access-points:
JR Public Wifi 2.4G: {}
dhcp4: true
ubu@ntu:/etc/netplan$
ubu@ntu:~$ sudo nano 00-installer-config-wifi.yaml
# This is the network config written by 'subiquity'
network:
version: 2
wifis:
wlp1s0:
access-points:
"myhome-network-5G":
hidden: true
password: "CPUHAMOTOROLLA"
dhcp4: true
以上の通りですが、例ではテキスト編集のエディタには nano を使用しています。
いつも通り vi (もしくは vim)でやることも可能です。
bash
ubu@ntu:~$ sudo vi 00-installer-config-wifi.yaml
もしくは
bash
ubu@ntu:~$ sudo vim 00-installer-config-wifi.yaml
編集内容で書き換えたのは下の赤字部分です。
text # This is the network config written by 'subiquity' network: version: 2 wifis: wlp1s0: access-points: "myhome-secret-network-5G": hidden: true password: "CPUHAMOTOROLLA" dhcp4: true optional: true
ポイントは、設定ファイルを書き換えるときに、空白はタブではなくてスペースを使うこととインデントをしっかりスペースでつけることです。
インデントの付け方がまずいと、うまく認識されないことがあります。
また、盲点として見かけ上間違いない内容が書かれているようでも、行末に見えないコードが付記されていて、改行が認識されていないケースもあります。
うまく設定できたと思ったら、以下のコマンドでうまく接続できるかテストします。
bash
ubu@ntu:~$ sudo netplan --debug try
そして、設定ファイルを作成します。
bash
ubu@ntu:~$ sudo netplan --debug generate
最後に実行します。
bash
ubu@ntu:~$ sudo netplan apply
ステルス以外のネットワークに繋げるには
GUI でも簡単ですが、ファイルを直接書き換えるなら、上の例の
hidden: true
の行をそのまま削除して設定すれば大丈夫です。
(optional: true は消してもいいです。)