ドメイン取得には、ちょっとした豆知識が必要です。このページでは主に、料金面の小ネタを扱います。
本ページはこんな方におすすめ
- 新規サーバーの契約を検討中の方
- 新ドメインの取得を考えている方
- .online ドメインを格安で使い続けたい人
- .space ドメインを格安で使い続けたい人
- .website ドメインを格安で使い続けたい人
- .tech ドメインを格安で使い続けたい人
- .site ドメインを格安で使い続けたい人
- .fun ドメインを格安で使い続けたい人
- .tokyo ドメインを格安で使い続けたい人
- .shop ドメインを格安で使い続けたい人
「.online / .space / .website / .tech / .site / .fun / .tokyo / .shop」 といったドメインは、いわゆる新ドメイン(新gTLD)というもので、ドメイン名で強調したサイトの広告宣伝が効率良くできるようになっています。新gTLD はその種類がかなりの数があり、先に挙げたものはその中でもよく利用されている新gTLDです。
新ドメイン(新gTLD)取得の際の注意事項
新gTLD のみならず、ドメイン取得の際には気をつけておくことが2つあります。
- 検索結果の上位に表示されにくくなるリスクあり
- 年間更新料金が高い
一番目の「TLDの選び方次第では検索結果の上位に表示されにくくなる」というお話はよく聞くと思います。使い古されたドメインTLD(例えば .com ドメイン)と比べて、検索順位が上がりにくいという経験則があります。その理由の一つに、例えば .actor などのドメインを取得して、一年経てばそのまま使い捨てる(以後そのドメインでアクセスできなくなる)ような使い方をする人が多いからだと言われます。そのため、同じドメイン名が継続して利用されず、明日(一年後)には消えるかもしれないドメインのサイトを検索順位の上位に持ってくるのは、サーチエンジンにとって信用リスクだという理由です。
では、なぜ一年目以降は使い続ける人が少ないのかということですが、ここで理由の二番目が効いてきます。新gTLDは一般的には、更新料金が高いのが理由です。
有名新gTLD の更新料比較(お名前.com)
ドメイン | 1年目登録(円) | 2年以降更新(円/年) | 移管料金(円) | Whois |
---|---|---|---|---|
.online | 70 | 5,478 | 可能 | |
.tech | 160 | 5,478 | 可能 | |
.site | 50 | 4,378 | 4,378 | 可能 |
.shop | 220 | 4,378 | 4,378 | 可能 |
.space | 60 | 3,278 | 3,278 | 可能 |
.website | 90 | 3,278 | 3,278 | 可能 |
.fun | 90 | 3,278 | 可能 | |
.club | 70 | 2,178 | 2,178 | 可能 |
.tokyo | 60 | 1,628 | 1,628 | 可能 |
.net | 1 | 1,628 | 1 | 可能 |
.com | 1 | 1,408 | 1 | 可能 |
上の表はお名前.comから引っ張ってきた登録料と更新料の抜粋です。「.com」や「.net」ドメインが一年目の登録料金1円になっていますが、これは一人一回限りのキャンペーン価格です。2つ目以降は1,000円(.comは930円、.netは1,480円)近くしますので、お間違えないようにしてください。
新規ドメイン取得の一年目はサービス価格が普通
おそらく日本の業者限定だと思うのですが、多くの新規ドメイン取得のときに必要になる取得価格は、お名前.comの場合は破格で手に入ることが多いです。上の表でも「.shop」といった、物販をやってみたい人が普通に欲しいドメインが220円で取得できてしまいます。しかし、これは一年目限定で2年目以降の更新料は、年間4,378円必要になります。
新規ドメイン取得のときは、更新料に注意せよ
よく言われることですが、ドメインは長期で使い続けてナンボの値打ちいうもので、自分のサイトを一年ごとに新規ドメインに引っ越ししていては、そのドメイン自体のネームバリューが向上しません。特に検索エンジンは、この点をしっかりチェックしています。「.site」とか「.fun」といったドメインが、検索エンジンの検索結果にさほど上位反映されない理由はそこにあります。そういったドメインを取得した人は、2年目以降は更新せず、再度新しいドメインを破格取得して新規サイトを始めたりする人が多く、そのことが検索結果の表示順位に反映されます。
逆に、かつての新gTLDの代表格であった「.xyz」や「.info」ですが、数年使い続けているドメインは(更新し続けているドメインは)、遜色なく検索結果に現れていますす。このことから、新gTLDで始める場合は、いかに長期に渡って使い続けるかが、保有ドメインの価値を上げるコツであり、投資術だと言えます。
ドメインを一つしか取得しない人は、年間一万円未満の更新料なら気にしない人もいるはずですが、一版のユーザーでも10個程度のドメインを持っている人は普通にいます。アフィリエイターなら、50個、100個どころか、1,000個以上持っている人も珍しくありません。取得のときは数百円で取れたり、ただで貰えたりするドメインも、一年後には更新料を支払わなければ、その権利の維持ができません。アフィリエイターの方は、サイトの評価が検索エンジン側で定まるまでに半年以上を要するため、収益化する時期を考えると、ドメイン更新を行うかどうかの判断が悩ましくなります。
更新料が年間5,000円必要だとすれば、同様のドメインを10個保有している場合は五万円になります。多くはドメイン100個取得しても、翌年も使い続けるのはその中の一割程度と言われていますので、大半のドメインは使われない、数年待たずに失効しているわけですね。
では、比較的に保持し続けたほうが信用と価値が明ると思われる「.online」「.space」「.website」「.tech」「.site」「.fun」「.tokyo」「.shop」といったドメインを、コスパよく維持し続けたい場合はどうするかという点について考えてみます。それは、ドメイン一つ無料で維持できるレンタルサーバーを契約してしまうことです。
ドメインを定期預金のように持っているだけなら、素直に更新料を支払って保有するのが利口です。
一方で、実際にドメインを使用しながら使い続ける場合は「レンタルサーバー」契約とセットにするほうが現実的でお得です。特に「.online」や「.tech」といった、年間更新料が5,478円も必要になるドメインについては、ドメインだけを保持し続けるというのはコスパが合わないのが普通です。
[雑談]なぜ業者は新規ドメインを格安で取得させるのか?
ドメイン取り扱い業者が、ドメイン取得を低価格、あるいはほぼ無料で所得でできてしまうキャンペーンを行うことがあります。その一番目の理由は、一度独自ドメインを取得した人は、ずっと使い続ける傾向にあるため、顧客にとにかく取得してもらって、一年目以降に収益化を見込んでいるというものです。事実、ドメインは使い続けないと信用が化体しませんので、マジメにブログなどを始めて思い入れが強ければ、ドメインをそう簡単に破棄しない人が多いです。
一方、アフィリエイターなど、ドメインを一時的に取得して収益が上がらなければ、翌年には破棄してしまうという使い捨て的な使い方をする人もいます。この場合、業者にとってはまるまる赤字になると思うはずですが、意外にもこのことは織り込み済みです。業者としてはどのドメインに人気があるかのデータを肌感覚で捉えることができるので、無料でドメインを取得させたとしても、人気ドメインを高値で売買すれば収益が出ます。タダ同然で取得したドメインが、数百万円の価格がつくことはよくあります。その値打ちがつくドメインがどれなのかを、ユーザーに無料でドメインを提供して使ってもらうことで当たりをつけることができるというメリットがあります。
独自ドメイン永久無料にできるレンタルサーバー
ドメインは使い続けなければ、さほど値打ちが向上しないものが多いので、ドメインの維持コストが気になる方は、レンタルサーバーを選ぶ時に永久無料ドメインが付随してくる会社を選択する方法がおすすめです。
ただし、.comドメインや.netといった無難なTLDの場合は、全体としては維持コストが高い方ではないので、永久無料ドメインにこだわる必要はないように思います。どちらかといえば、維持コストが高い「.jp」「.online」「.space」「.website」「.tech」「.site」「.fun」「.blog」「.pw」といったドメインを使い続けたい人は、積極的に検討した方がコストを抑えることができます。
独自ドメインが永久無料になるレンタルサーバー
ドメイン | 更新料(円) | エックスサーバー X10 | エックスサーバー X20 | エックスサーバー X30 | ConoHa WING |
---|---|---|---|---|---|
.online | 5,478 | 〇 | |||
.tech | 5,478 | 〇 | |||
.site | 4,378 | 〇 | |||
.shop | 4,378 | 〇 | |||
.space | 3,278 | 〇 | |||
.website | 3,278 | 〇 | |||
.fun | 3,278 | 〇 | |||
.blog | 3,278 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
.pw | 3,278 | 〇 | |||
.jp | 3,124 | 〇 | 〇 | ||
.co.jp | 3,124 | 〇 | |||
.or.jp | 3,124 | 〇 | |||
.ne.jp | 3,124 | 〇 | |||
.gr.jp | 3,124 | 〇 | |||
.games | 2,948 | 〇 | |||
.club | 2,178 | 〇 | |||
.biz | 1,738 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
.tokyo | 1,628 | 〇 | |||
.net | 1,628 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
.org | 1,628 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
.info | 1,628 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
.xyz | 1,628 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
.link | 1,628 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
.click | 1,628 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
.com | 1,408 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
エックスサーバーとConoHa WINGが、(同社のサーバーを使い続ける限り)独自ドメイン永久無料ですが、少々違いがあります。
ConoHa WINGの場合は、独自ドメインをタイダイ二つまで永久無料にできます。一つ目は、上の表からマル印のあるドメイン(TLD)の中から選べます。二つ目は「.online / .space / .website / .tech / .site / .fun / .tokyo / .shop」 からしか選べません。つまり、.gameと.pwというような組み合わせは選べません。ややこしいですが、よくよく考えるとお得なケースも多いです。
例えば「.shop」ドメインは更新料4,378円ですが、二つまで永久無料にして使うことが可能です。趣味でショップなどをネットで運営されている方は、二つ取得しておけばジャンルを変えて(アパレルと食品など)、ドメインを別々にしてネットに公開することが可能です。
「.online / .space / .website / .tech / .site / .fun / .tokyo / .shop」なら「ConoHa WING」
エックスサーバーの場合は少し違う点があります。永久無料にできるドメインは原則一つまでです。ただしキャンペーンを利用する場合(初期設定料を支払う代わりに、ドメイン利用永久無料になるキャンペーン)、二つまで無料にできることがあります。
エックスサーバーだけにしかない、ドメイン永久無料は「.jp」系のドメインを利用する場合です。上位のサービスを契約する必要がありますが、.co.jpなどのドメインが永久無料ですので、小さな会社組織を経営している方は考えてみてもいいのではないでしょうか。
「.com / .net / .org / .info / .biz / .xyz / .link / .click / .blog 」なら「エックスサーバー スタンダード(X10)」(永久無料にできるのは一つのみ)
「.com / .net / .org / .info / .biz / .xyz / .link / .click / .blog / .jp 」なら「エックスサーバー プレミアム(X20)」(永久無料にできるのは一つのみ)
「.com / .net / .org / .info / .biz / .xyz / .link / .click / .blog / .jp / .co.jp / .or.jp / .ne.jp / .gr.jp 」なら「エックスサーバー ビジネス(X30)」(永久無料にできるのは一つのみ)